風に吹きはらわれてしまわないように
107件の記録
utautomo@timeescape2026年8月31日読み終わったもう、とにかく最高に好き。 何がって上手く言えないんだけど。 漂う寂しさのようなものに、 わしづかみにされる。 普段はどこかに隠れている希死念慮のようなものがふっとわいてくる。 改題されたこのタイトルも、願いのように思えて、良いタイトルだなと思う。 「現実に対して一切のかかわりをもつことを拒否する蜃気楼のようでもある。」というセンテンスがこの物語そのものをよく表しているように感じた。 蜃気楼のように儚く、風にふきはらわれてしまいそうな生、その儚いものを、どうにかこの世界につなぎ止めておきたいという願い。 そんなものが、この物語の底に静かに流れているように感じた。 ブローティガン、他も読み直そう。









廣 亜津美@hiroatme2026年8月30日読み終わった読書会「海外文学をこれから読む読書会 」の課題本でした。一人称でくだけたモノローグ調の語り方が独特、話がまとまりがないように思えながら、最後には一つに収束していく構成が見事です。著者が本当に構成を気にしているかは不明ですが。個人的には「ライ麦畑でつかまえて」を思い出しました。随所に挟まる「つちぼこり」のセンテンスの意味や、家具をトラックで運び釣りをする夫婦の意味など、多角的な視点で話しあえた意味ある読書会でした。









吉田真哉@yancy_752026年8月11日読み終わった1948年2月、自らが引き起こした事故により、主人公は突如子ども時代に終わりを告げることになる…。語り手=作者なのか? 自分はそう感じる。藤本和子による評伝の一篇「閉じられた円環」もあわせて読みたい。
Ayako@aya_rb2026年8月4日買った復刊と書いてあると、特に文庫だと素通りしがたい。書店に注文した本を受け取りに行き、ついでに買っちゃうスパイラルからは永遠に逃れられない…… 『西瓜糖の日々』も、いつか復刊してくれないかな。




ぼぺにゃん@bopenijan_11062026年3月11日読み終わった主人公である12才の少年がとても繊細に描かれていて、物語の世界に取り込まれた。舞台は1940年代のアメリカの田舎町。母を含め周りの大人たちはみんな敗残者の雰囲気があるけれど、他人に惑わされず自分の人生を生きているように見える。 少年は家が貧しいので新しいテニスシューズを買ってもらえないこともある。製材所に住み込みで働く夜警のおじさんからもらうビールの空き瓶を1本1セントで売るのはよい小遣い稼ぎ。池のほとりに自宅から運んできたソファやテーブルを置いて釣りをする不思議な夫婦とのささやかな交流。町や学校のようす、お母さんのようす。不思議な読後感、好きな小説



まめ@mameg2292026年2月27日読み終わった不思議なものを読んだなあという謎の満足感。感想をまとめようとすると、指の間からこぼれてしまうような読後感。いまはもう失われてしまったものたちを、ノスタルジーに彩られたきれいな物語に変質してしまう前に、ざらざらのままのとどめておこうとするような、まわりくどくて物悲しい小説だった。 物悲しさの質が高橋源一郎に似ているとおもったら影響を与えているらしく(※wiki調べ)、納得。ほかの作品も読んでみたい。

彼らは読みつづけた@findareading2026年2月15日読み終わった*読書で見つけた「読書(する人)」* 《図書館に行って、本に埋もれる。まるでバンズにはさまれたケチャップみたいにハンバーガーの情報をどんどん吸収する。 ハンバーガー情報に対する熱意は、驚くほどにぼくの読解力を上げていく。やがてひとりの教師が、これに気づく。母が呼び出されて、ぼくの知能が飛躍的に伸びた原因を探ろうとする。 母は、読書が好きなんでしょうとしか答えられない。》 — リチャード・ブローティガン著/松本淳訳『風に吹きはらわれてしまわないように』(2025年12月、ちくま文庫)




- m@8_Rs2026年1月27日読み終わった著者が自分の少年時代(1940年代のアメリカの田舎)を回想する話。 どこまでが事実なのか不明だが、自伝的な物語。 少年の身に起こる大事件までのカウントダウンを軸に、不思議な大人たちとの交流の日々を描いている。





つきあたり@eheheno_he2026年1月6日読み終わった物語られているような、まさに今話しかけられているような、朗読されている詩に耳を傾けているような。自由な文章なのに淡々と静か。これは何? 「ガソリンスタンドは口実で、単にみみずを売りたかったのかもしれない」不意に現れる、笑ってしまう一節。「いま『中国でできる茶葉を全部もらえるとしてもごめんだ』みたいなことを言ったら、不審な顔をされるだろう。けれど、当時はそれで意味があった。コミュニケーションが成立していた」まなざしは40年以上の歳月を経ても(とてつもない変化があったというのに)古びない。 「あの時代、人は自分の想像力を自分でつくりあげていた。自分が食べるものを自分で料理するのと同じだ」



- Jutaro@jkdrunkard2026年1月1日読み始めた新年最初の小説は年末に新訳が出たこちら。ブローティガンが好きな理由がいまだ漠然としたままで彼の遺した全てを読み尽くしてしまう、それに近づいていくことは少しばかり恐ろしいが


ぜち@zechl232025年12月20日読み終わった駆けぬけるように読まないといけない気がして、一昨日買って、読みおえた。飲み込まれるんじゃないかと思ったからか、お話の中に置き去りされる感じが怖かったからか。「愛のゆくえ」の時も。









ジクロロ@jirowcrew2025年12月15日ちょっと開いた「ママ、パパはどこ?」 「星を見てるのよ」 「ママもパパが嫌い?」 「そうよ。私も嫌い」 「ママ、大好き。どうしてだかわかる?」 「どうしてなの?」 「ママもパパが嫌いだから。パパが嫌いって、すてきじゃない」 「そうよ」 「どうしてパパはいつも星ばかり見てるの、ママ」 「ろくでなしだからよ」 「ろくでなしって、星を見るの、ママ」 「パパをごらんなさい」 いまや父親となったあの子は屋根裏に望遠鏡を設置していた。いつも星座をまちがえていた。オリオンがどれで北斗七星がどれだか、いつまでたってもおぼえられなかった。 p.107 こんな父親になりたい。 星ばかり見ているだけで、息子が母親との絆を深めゆく、そんな父親に。 「パパが嫌いって、すてきじゃない」 父のいない日常に、そんな詩が吐ける息子に。















































































