あとは切手を、一枚貼るだけ
61件の記録
田村@tamura18542026年3月19日読み終わった幻想的な思い出の応酬と、じわじわと曖昧に開示されていく「私」の身体についての描写の不穏な雰囲気が素敵な作品だと思った。 読み終わったとき、ふたりは互いの世界のふたりとよく似た、しかし交わらない少し違う別の世界のふたりと文通しているのかな、と思った。ふたりの手紙は、どこかかすかにすれ違っているような印象を抱いたから。切ないラストだな、と。でも、最後の対談を読んで違うんだな、と思った。対談で出てきた「再会の小説」であるならば、「ぼく」がまぶたを閉じた女の人を待ち続けているのなら、ハッピーエンドだったんだな、と思った。互いを想い合うふたりの、素敵な往復書簡だった。

- マオ@pb-mao2026年3月5日読み始めた過去作を何冊か読んで、やや苦手意識のある小川洋子さんと、SNSでたびたび惹かれる引用文で著作元として名前を覚えた未開の作家、堀江敏幸さんの共作。 冒頭から小川洋子さんらしい奇妙で淡々としながらも意志の強い文体が、察して有り余るだけの余白と覆らない事実としてどこか突き抜けた明るさで語られていく。 次は恐らく堀江敏幸さんのパートかな、と思いながら一度本を閉じて、このタイトルの秀逸さだけでも、もう優勝なんだよな、と言う気持ちになりつつある。 でも小川洋子さんなので油断できないとも思っている。






m@kyri2026年1月26日読み終わった@ カフェすごく幸せな読書だった どちらの手紙にも、膨大な教養が織り込まれていて、話題は多岐にわたり、飛躍し、思いもよらないところへ飛んでいく。その教養の言語にそっと差し込まれたふたりの愛の言葉たちに深く心が揺れてしまう。読み終わって、めちゃくちゃに愛だったなと思った。そして神は細部に宿る。 学生時代に研究したシュトラウスとホフマンスタールの名前が出てきてうれしくて、渡り鳥の話に涙が滲んでしまった。








村雨菊@carameltomato1900年1月1日かつて読んだちょっと不思議な作品で、何が起きたのか知りたくて、どんどん読んでしまった。練りに練った構想ではないからこそ、作家の癖のようなものが色濃く出てているような気がした。 静かで冷たい湖の底に沈んでしまったような気分になる悲しいラスト。














































































