コロナ禍を背景にした四つの話が入ってる短編？中編？集。 確かコロナ禍でのエッセイ？日記？本も出していて昔読んだ記憶がある。 この人にはかなり響くというか創作に影響与えているんだなーと。 表題作の落とし方、タイトル回収のキレの良さ好き。 書き下ろしの最後の話でめちゃめちゃ笑った。 ずるいでしょこんなの！！

実は初めましての綿矢りささん 短編４話収録 １話目、２話目読んで、なるほどこんな感じね〜じゃあ表題作の３話目はこんな感じかな〜と予想してたら綺麗に裏切られた！ もちろん良い意味で！ あの男、ムカつくのにちょっと面白いのが面白い。 実写化の際はぜひ忍成修吾でお願いします。

「嫌いなら呼ぶなよ」 私にも脳内インタビュアー(私の場合は特定の架空の人物じゃなくて、その時々によってカウンセラーだったり美容師だったり友達だったりするけど、現実の関係とは別で、彼らは脳内では私の話を聞くためだけの存在になる)いるから、同じ人がいた！という気持ちと、普通は居ないのか…の気持ちの両方が湧く 主人公がクソなことに変わりはないはずなのに、めちゃくちゃずっと胸糞悪くてすごいなって思う。まあ私はこういう形の友情が大嫌いだからな。

「眼帯のミニーマウス」、自分と全然違うタイプの主人公だと思ってたけど、ラストの一文読んで、うわ、私のこの気持ちをほんとに代弁されたのはじめてかも、と、どきんとした。 (実際の文はネタバレになるからコメントにしておく)

『血涌き肉躍るメンヘラの祭典』 ヤバイオンナを書かせたら、 綿矢りさの右に出る者はいない。

面白かった

タイトルのインパクト、切れ味の良さに惹かれて買ったのを覚えている。