引き出しに夕方をしまっておいた

51件の記録
- ころもで@koromode2025年9月29日買った読んでるチェッコリ@ チェッコリ“心はいつもかすかになりたくて でも、何かを かすかにすることはできなくて まだ消えきっていないナイフは 私の唇を長く切り裂き もっと暗いところを探して 丸く後ずさりしていく 私の舌は” ──「心臓というもの」 やがて『ギリシャ語の時間』につながっていく作品だろうか。 この世の中に生きていて、どうしても自分が薄い膜の中(いや、外?)にいるような、馴染めなさが消えなかったり、世界が回る仕組み自体が暴力的に思えたり。そんな感覚に陥る。 そんなとき、空想上のどこか、ちいさくて清潔などこかで、私も小さく希薄なものになって、ずっと眠っていられたらいいのにと思う。 でも、そんなことはできるわけもなく、捨てきれない感情や願いも生々しくある。 どうにか人や世の中に向き合おうと表を向くけれども、自分からまろびでる言葉はおそろしく不正確で、みっともなくて、自分で自分を損なうかのよう。 それに自分の考えを言葉にするほど、世の中と私の相容れなさが突きつけられる。 ……と、読んだ人が曖昧に抱える感覚を呼び起こし、かたちを与えられるのが優れた言葉の力なのでしょう。 ハン・ガン作品に触れるたび、言葉を紡ぎたい、表したいという衝動にかられる。
- 森々@mori_hkz2025年6月29日読み終わった死と苦しみが根底にあって、でも生きなければならないという生命力がとても強い文章だと思った。 仄暗く静かな雰囲気が大好き。 すべてを理解するのは難しいが、中でも『ヒョへ』『車椅子のダンス』が好きだった。
- ちゃんちぃ@tundoku_darake2252025年3月25日買った読み終わったまた読みたい寝る前にちびちびと読んでいたこちら💁♀️ 最近、話題のハン・ガンさんの「詩集」 小説の印象が強いけど、 詩も痛いほどに柔らかで切実。 タイトルからして大事にとっておいた大切なものというのが伝わってくる。 お守りにしたい本になりました。
- yuna-yuna@yunaminxxxtvxq2025年1月18日読み始めた借りてきた@ カフェ図書館下のカフェで読んだ 本を読む人、静かに会話する人 店主がたてるスチームの音、冷蔵庫の開閉音 鼓膜を心地よく揺らすノラ・ジョーンズの歌声 膝掛けをかけても少し寒い店内 テーブルに置かれたバンカーズライトのオレンジの灯り 時折突っ伏して泣きたくなるハン・ガンの詩と すべてが完璧に調和して、溶けて消えるかと思った