まぶしい便り

41件の記録
もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年11月20日読み終わった国策として外貨獲得のために韓国から送り出された派独看護師が西ドイツ(統一前)が不況に陥ったら彼女たちを強制送還しようとした。 人手不足で受け容れておいて、不況だから帰れというのはあまりにも酷い。 実際にデモや署名活動が行われて話し合いの場が持たれ、彼女たちが西ドイツで働き続けられるようになったけど。 既視感があるなと思ったのは、日本が人手不足で南米から日系人を呼び寄せたこと。 バブルがはじけて彼らの仕事や居場所がなくなっていき、政府は見て見ぬふりをしていた。 今も技能実習生の問題がある。 ソンジャおばさんの初恋の人探しはヘミが実現したけど、子どもの頃にレナやハンスと取り組んでいた時には思いもよらない結果になり、ヘミもびっくりしたと思うけど私もびっくりした。 ソンジャおばさんが初恋の人について語りたがらなかった理由も理解できた。 ソンジャおばさんは亡くなってしまったけど、時を経て出会い直すことができた「初恋の人」は幸せなのではないかと思った。 カン・バンファさんの訳者あとがきもとてもよくて、母国を離れて異国で暮らしていると自身のアイデンティティが揺らぐというか根無草のような感覚になるみたいで、私は経験したことがないけれど身の回りにいる外国人はその感覚と折り合いを付けて暮らしているのかな。 そう思うと軽々しく「移民排斥」のような発言はできないしすべきでないと思った。









もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年11月19日まだ読んでる続きを読みはじめてまた止め時が見つからず強制的に栞を挟んだ。 眠くなってきてしまってこのままだとただ文字の上に視線を滑らせるだけで内容が入ってこなくなりそうだったから。 ソンジャおばさんが故郷の兄たちから「アカにはなるなよ」と言われていたこと、当時のドイツはまだ東西に分かれていたことなどを考えると、この先の展開がおもしろくなりそうでワクワクする。









もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年11月18日まだ読んでる読みはじめたら止め時がわからないくらい引き込まれてしまった。 88ページに栞を挟む。 主人公のヘミが子ども時代を過ごしたドイツでのエピソードがかわいらしかった。 外貨獲得のために看護師や炭鉱労働者などとして送り出された人たちは「貧困」「犠牲」「愛国」という言葉で語られていたそうだ。 給料のほとんどを韓国にいる家族に送金して、そのお金がきょうだいの学費になったり家族の生活費になっていた。 ハンスのおかあさんのソンジャおばさんの初恋の人を探すミッションがこれからどうなるのかとても楽しみ。









もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年11月17日読み始めたはじめの数頁を読んでしばらく積読にしてたけどようやく読める! 韓国の派独看護師について興味があったけど私がアクセスできる情報が見つけられなくて、この本はすごく楽しみにしていて予約して買ったのに全然読めてなかった。 訳者あとがきでディアスポラという側面もあると気づいてますます読まなくてはという気持ちになった。









数奇@suuqi2025年10月18日読み終わったとても素晴らしくて涙が溢れた。1960〜70年代に行われた、韓国からドイツへ看護師を派遣する制度をモチーフに扱った物語で、ドイツに渡って強く生きた女性たちを回想しながら、その子供たちの世代を主人公として描かれる。ドイツという言葉も通じない地域で生きる異邦人としてのアイデンティティや、家族との死別といった重たいテーマを描きながらも、同じ境遇にいる人物たちの深い絆が描かれ、登場人物たちが皆とても愛おしい。時代や世代を超えた優しさや美しさに満ちた物語にとても感動した。こういう出会いがあるから読書をやめられないと思わされるほどに。






- 舳野@henomohe2025年10月11日読み終わった姉を亡くし異国で孤独な少女時代を送っていたヘミが派遣看護師だった伯母の仲間の子供たちと知り合い友情を深め、そのうちの一人である恋心を抱きつつあったハンスの母、ソンジュの初恋の人を探し余命いくばくもない彼女のことを伝えるという計画をたてる。 その計画はヘミが韓国に帰国してからと続くのだがそこで何かが起こり3人の親交は途絶える。 大人になったヘミは姉のことで受けた傷もあってか恋愛など深く人と関わることに消極的だ。 物語の冒頭で再会したウジェと微妙な雰囲気になりながらその想いから目を背けるように亡きソンジュの初恋探しに本格的に取り組む。 美しいラブストーリーであると同時にミステリーになっている。 ペク・スリンの繊細な人物の心の動きや情景描写を通して描かれるドイツの派遣看護師という歴史についてはっとする見方もある。 すべてが明かされたときのぱっとひらけた視界はカタルシスと深い感動に浸れる。 韓国文学初めての人にもおすすめ。



- 舳野@henomohe2025年9月26日まだ読んでるドイツで看護師になり弟妹を育てる、国際市場で逢いましょうでも描かれていたがこうやってドイツで生きていった韓国人看護師も少なくないんだろうな。 今日本でも同じように国を出て介護士として働いている外国人がいる。

- 舳野@henomohe2025年9月21日読み始めた大きな災害、人災で愛する人を失ったときのやりきれなさややり場のない怒りとそれを上回る悲しみ、は想像が難しい。大人である親でさえ受け止められないのだから子供はなおさらだろう。ヘミは咀嚼できない苦しみをのどに詰まらせた状態でドイツにくる。友達ができたときはほっとした。


もぐもぐ羊@sleep_sheep2025年8月9日買った早く読みたいのはやまやまなのだけど、図書館の本がまたきてしまい読むのは後回しになりそう。 でも好きな作家の本は寝かせておくくらいがちょうどいいかも。 楽しみを後回しにする感じで。









ハム@unia2025年7月25日読み終わった最高の一冊美しい…。 控えめに言って最高だった。 これはなんかもう感想を言葉にするのも野暮だなと思う。 感じたそのままのものを心にそっと留めて残しておきたい。 写真家アンドレ・ケルテスが作中に出てくるのだけど、何かを言うのではなく、あるまなざしを持って世界と関わることを諭されてるような。 掘り下げることなく、ただ見守るだけでもいい。 Netflixとかで、ソン・イェジン主演でドラマ化か映画化してくれないかなと切に願う。



















































