本が生まれるいちばん側で
63件の記録
こころあそび@cocoro_asobi2025年11月9日読み終わった借りてきた知りたいことがたくさん詰まった本でした。わたしはひとりで作りたい本を作ってきたけど、藤原印刷さんのような本作りをしてくれるところもあるのだとはじめて知り、ものすごく希望を感じました。いつかわたしも、お願いしたい…!
wataru@watarukato2025年11月5日読み終わった図書館本@ 大戸屋ごはん処 新宿センタービル店決して人生で必要のない本づくり。 だからこそ自分の好きに、自由に試行錯誤できる。 それが、自分の人生を自分で動かしていると思える。自由になれる。人生に明かりが灯る。 ビジョンとプライドをしっかり持った仕事というのは人に自由を感じさせてくれるものなのだと、感激した。自由を求める人にどこまでも寄りそう、こんなに胸を張れる仕事を自分もしたい。



あつこ@atsuko_books2025年10月31日読み終わったこの本を読み終えたら、「ZINEをつくってみたい!」とワクワクするんだろうな、と思っていた。けれど、ならなかった。 その代わり、「こんな仕事がしたい」そう思った。 “こんな”というのは、この本の著者である、藤原印刷のご兄弟はもちろん、工場や協力会社の職人さんたちのことだ。 ↓読み終わって一気に感想を書いた。 本ってやっぱりいいもんだ。 https://note.com/atsukohsb/n/n858de42a8415




Yamada Keisuke@afro1082025年10月9日読み終わった空前のZINEブームの中、私もその流れに乗るようにこれまで二冊を制作してきた。本にそこまで関心がない人にとっては、なぜZINEがこれほどまでに盛り上がっているのか不思議に思うかもしれない。本著は、そんな「本を作ることの醍醐味」を印刷業の視点から解きほぐしてくれており、自分の欲求が言語化されているようだった。 長野県松本市にある藤原印刷で働く藤原兄弟。二人とも東京出身で、東京で印刷とは異なる職に就いたのち、祖母が創業し母が継いだ藤原印刷で働き始める。出版業界の斜陽化が叫ばれて久しいが、印刷業もまた同様に厳しい。既存の堅実な仕事だけでは先行きが見えない中、彼らは個人出版の印刷を新たに受注し始めた。そんな挑戦の歩みと、実際に手がけた作品の背景が丁寧に綴られている。 現在、ZINEの印刷において主流となっているのは、ネットプリントであろう。私自身も小ロットかつ安価に制作できるその利便性から活用している。本著ではその利便性を認めつつも、「本が生まれる」過程そのものをもっと楽しんで欲しいと語られており、装丁を考え、制作することの面白さが、具体例と共に説かれていてワクワクした。 これまで私は「本は中身がすべて」と思っていたが、実際に作ってみて気づかされたのは、「モノとしての佇まい」が手に取られるかどうかを大きく左右するということだった。本著には、そんな「見た目」をいかに工夫できるか、その知恵と情熱がこれでもかと詰まっている。兄弟がともにベンチャー企業で働いていた経験も影響してか、本作りに対する前のめりなエネルギーを感じる。営利企業である以上、利益は当然大切であるものの、クライアントに最適な答えを導き出そうとする社内全体の活気が伝わってきた。 装丁がユニークな本の事例がたくさん紹介されている、その本自体の作りがユニークというメタ構成も見事である。一番わかりやすい例として、本文に五種類もの紙が使われている点が挙げられる。さらに、文字をあえて薄く印刷する技術なども実物で提示されており、説得力がある。 情報の中心は今やインターネットにあることは間違いない。しかし、その情報は流動的であり、いつまで残っているかもわからない不安定なものだ。そんな状況で、ZINEがブームになっているのは、本著でいうところの「閉じる」行為によって、情報や感情を固定したい欲望が背景にあるのだろう。私自身もブログで書いていた書評やポッドキャストの書き起こしをもとにZINEを制作した。ネット上で読んだり聞いたりできるにもかかわらず、多くの人に手に取っていただいたのれは、発散していた情報を「閉じる」という行為によって文脈を与えられたからだと感じる。本著にある「自分が編み上げた世界」という表現は、まさにその感覚を言い当てている。 紙の本は印刷された瞬間に情報が「固定」される。つくり手にとっては「伝えたいことをノイズなく齟齬なく伝えられる」ということだ。自分が編みあげた世界に読み手をぐるぐる巻き込むことができる。 終盤の「出版と権威」に関する話も示唆的だ。藤原印刷やネットプリントのように個人の印刷を請け負うサービスや、電子書籍が登場する以前、本を作る行為は特権的なものであった。つまり、本を発行するには、誰かに認められる必要があったわけだ。しかし、今は誰もが自分の意思で本を作ることができる。その自由を謳歌するように、多様な立場の人が本を作ることで、世界が少しずつ前進していく。本著の高らかな宣言には多くの作り手が勇気づけられるだろう。 奥付のクレジットも通常よりも詳しくなっており、本づくりの工程に、どれだけたくさんの人が携わっていることが明示されていた。「クラフトプレス」ならではの心意気と言える。自分の今のスケールだと藤原印刷で依頼するほどではないのかと正直思ってしまうが、いつかお願いできる日が来ればと思わずにはいられない。

どんつき団@dontsukidan2025年10月6日買った@ 神田ポートビル『クラフトプレス展 at 神田ポート』会場で購入しました。単なる請負産業、創注産業と業界内では使い古された言葉とは異なる、印刷会社によるあらたな本やZINEへのアプローチを志す"心刷"とは何かを知りたく購入しました。- 瑞希@mizuki-012025年9月22日読み終わったこんなにも胸が熱くなる本だとは思わなかった。ずっと喉の奥が苦しくて、途中で呼吸を整えた。 本に出てくる著者のみなさんの人生を垣間見たかのよう。 きっと、本作りには、その人そのものが現れるんだろうと思う。 そして何より、藤原印刷さんの、本作りに対する想いに心打たれる。 自分は、果たして、ここまでの想いを持って仕事ができているのかと。 自分の人生を残す時は、こんな方たちにお世話になりたいと、間違いなく思う一冊。 本作りの本でもあるけれど、「仕事とは」を考えさせられる本でもある。
































































