女のいない男たち

44件の記録
- おふく@Ofuku2025年8月18日読み終わったドライブ・マイ・カー 同じ喪失を味わった人にしか埋められない心の穴と、同じ喪失を味わった人では埋められない心の穴 イエスタデイ 氷の月の夢がやけに心に残る 独立器官 女性は独立器官を持っているのではなくて、嘘をつく時の覚悟が違うのだと思う シェラザード 水草に隠れて、石に吸い付き、ゆらゆらと揺れているやつめうなぎのイメージが鮮やか (随分と気持ちよさそう) 木野 心が深く傷ついて空虚になってしまう事は、やはり本人が思う以上にダメージが大きく怖い事なのかもしれない 女のいない男たち 歳を重ねた男性の感覚なのだろうな、きっと 永遠に失ってしまったもの 色濃い死の気配と、生の残り香のようなもの
- 本の虫になりたいひと@reaaaads38692025年7月20日読み終わった載っていた短編全て面白かった。特に『シェエラザード』は体感で1番早く読んだと思う。私もシェエラザードの話が気になってしまって1番熱中できたからだと思う。 『ドライブ・マイ・カー』は相手の全てを理解することは不可能だということを教えてくれた。 『イエスタデイ』は登場人物が全員奇抜で、本当に小説の中にしか無いのではないか?という展開だと思った。しかし現実は小説よりも奇なりというし、本当に似たようなことは起こっているのかもしれない。1番心情を理解することができた人物はストーリーテラーだった。 『独立器官』も良かった! 『木野』も良かった! ここまでの短編を振り返ると「タイミングが大事」ということがよくわかるものばかりだ。ここでいうタイミングは人や物と出会うなどという可視的なものに限らない。あるイベントが起こった時の受け止るタイミングなどという目には見えない類も含む。 『女のいない男たち』は、私には難しかった。なんとな〜くわかるようで読み進めていると「あれ?こんな単語って今までに出てきてた?」と前のページに振り返って読み直すという作業をやったりしてので、難しかったのだと思う。 もっと村上春樹作品を読んでみて、筆者独特の文体にもっと触れたいと思った。
- 縞 まれ@shiroginu_mare2025年6月7日かつて読んだ初めての村上春樹 ドライブマイカーはじっとりとした不快な視線みたいなのを感じたけど 巷で言われるほどの気持ち悪さは感じなかったな 好きかと言われると違うが…… あ、バーの話は良かった気がする!ちょっと怖いやつ!
- M@mmaaaiiii2025年6月1日買った何度も読んだけどまた読んでる@ くまざわ書店 四条烏丸店祇園の何必館でマイケル・ケンナの写真を見たあと、今月いっぱいで閉店になるくまざわ書店に行き、なにか思い出になるような本を買いたいと思い、そうだ電子書籍でしか持っていなかった本を紙の本で買おう!と本棚から1冊引き出したところ、さっき見たマイケル・ケンナの写真が表紙だった。知らなかった。くまざわ書店 四条烏丸店のことはもう一生忘れない。
- n@readthebook2025年5月29日読み終わった映画ドライブ・マイ・カーが村上春樹との初対面でボロ泣きし、原作が気になって読んでみた。 文字通り女のいない男による語りの短編集で、ドライブ・マイ・カーもその中に収録されている。映画よりもコンパクトで味わいが違って楽しい。 映画では「生きることの苦しさ」と「その上での希望」を軸にしていて、原作では個別具体、あくまで1人の男と女性の生き様が描かれている。 全編通して男から見た女を取り上げていて、女性の私からすると理解が追いつかないところもある。それなのに、ピュアで、不器用で、独特の儚さを持つ男たちになぜだか泣けくる。一緒に寂しくなったり、肩を抱き寄せてあげたくなるような……。 男女はこれほどまでにわかりあえず、それゆえ惹かれてしまうものなのかもしれないねと思わせるものでもあった。 自分とは男女観が違うけど、持ち合わせの価値観・倫理観をコインロッカーに入れて楽しむと良さげです。
- 伊藤幸平@koheiito2025年4月13日木野を。UFOが釧路に降りるの変奏だとあらためて思う。ねじまき鳥、蜂蜜パイで掴みかけたものをまた繰り返す。騎士団長殺しが一旦の締めくくりだったのか。騎士団長殺しが発表されたとき、木野が長編になるものだと思っていたが、そう考えると設定の違う変奏だと気付く。