文にあたる

76件の記録
- より@fukuna01202025年6月26日読んでる【好き引用】 校正者は「事実としては、こうではありませんか」と指摘はします。採る/採らないは編集者と著者しだい。採られなかった指摘も無駄にはなりません。(中略)費やされた時間は建築物の筋交いのように見えないところで文章を強靭にする。
- ながぬま@nagaeri3102025年6月2日読み終わった読んでいて背筋が伸びる本。 最後の章の影山知明さんの本の引用の「天職」は英訳で「calling」(呼ばれる)という部分と後に続く文章を読みながら、大学の先生が言っていた「(小説や詩や俳句という)ジャンルをあなたたちが選ぶんじゃなくて、ジャンルが人を選ぶ」という言葉を思い出していた。
- ゆい奈@tu1_book2025年5月24日読み終わった@ 自宅校正者というのは言葉のプロであると思っていた。思っていたし、この本を読みおわっても、やはりプロだと思っている。すこしかわったのは、言葉の、というより、あらゆることへ疑いをむけ、そして疑わしきものを徹底的に調べ上げるプロ。すっげ〜〜ヒョエ〜〜となったのは「集中して仕事ができているときには自分でも、辞書を手に取って当たりをつけ、親指の腹に力を込めて開くと、目的のページを開くことができます」というところ。人間にそんなことができるのか…カミワザ…となりました。すごい。かっこいい。牟田さんの誠実さが存分に伝わってくる、いい本だった。 p101「本はかならずしも意図したように読めれるとは限らない。誰かにとっては無数の本の中の一冊に過ぎないとしても、誰かにとってはかけがえのない一冊である。その価値を否定することは誰にもできない。著者自身さえも。」 意図せず出会えたエピソードでほほ〜うとなったのは、ねじまき鳥の残酷な描写部分について、翻訳者から村上春樹へいくら話題を振ってもその話をしようとしなかったというところ。牟田さんの言葉を借りると、読者のわたしは目を瞑ることのできる贅沢な読書をしたわけだけど、そうだよな、著者はきっととんでもない状態だよな、と思い、作家すげぇ、翻訳者すげぇ、校正者すげぇだった。別の本に書かれていたと思うけど、たしか湊かなえさんはキーボードに鼻血をぼとぼと落としながらも、逃げるな、向き合え、逃げるな、と自分を鼓舞しながら辛い描写を書いているとかなんとか。すごいよなあ……
- 雫@sukinamono2025年4月23日読み終わった最近校正の勉強を始めたので久しぶりに再読。 校正は間違いを正す仕事ではなく、違う選択肢を提案したり考えを尋ねる仕事というスタンスの牟田さんが好きだ。 パンダのしっぽが白いこと、そこを疑えること、何度読んでも驚いてしまうよ🐼
- ishiguro_reads@ishiguro_reads2025年4月22日読み終わった若いころは「てにをは」を躍起になって直してより読みやすくしようとしていたが、ベテランの先輩からそうした細かい修正に大事な指摘が埋もれてしまうことを教わった話や、文章の拙さも含めて作者の個性を読者が受け取る機会を削いでしまってはいけないと思うようになった話が、なんだかちょっとグッとくる。 「かんなにかけたみたいにきれいにしちゃいけない」と。 どんなに経験を積んでも、何人で見ても、落とすときは落とす。校正される前の文章が世に出ることはないから「良い校正」というのは読者には存在しない。読んでいて誤植があると、散歩をしていて小石に蹴つまずいたような気持ちになる、と言われたことがあるという。転ばぬ先の杖としての仕事があることを知って、その誠実さに頭が下がる。
- 𝘪𝘯𝘰𝘳𝘪@fysminr2025年4月15日読み終わった@ 自宅読めてよかったー! 章題がひとつひとつかわいいな 著者は言葉に対してとても真摯で、校正という仕事に敬意を払っていることが読むだけでわかる 『仕事で読んできたゲラの著者の多くは、ひとりでも思索を深めていける人たちでした。書くということはひとりでありながら対話する営みなのでしょう。わたしはこれまで対話の相手を内側ではなく外に求めてきました。わたしにとって人と話すということは、人の力を借りて考えるということなのだと思います。』[人生の優先順位] 『本はかならずしも意図したように読まれるとは限らない。誰かにとっては無数の本の中の一冊に過ぎないとしても、誰かにとってはかけがえのない一冊である。その価値を否定することは誰にもできない。著者自身でさえも。』[すべての本に] 『校正を通した出版物ではあまり見ることのない、野の言葉とでも呼びたいような言葉にふれると、書くことはもっと自由でいいのにと思います。』[かんなをかけすぎてはいけない] 『書けないときにはいつまでたっても書けない。書けないかもしれないという重圧と、書く人は誰もが闘っているのかと考えると、ゲラを見る目は変わります。』[校正をされてみる]
- 垣本@kakimoto2025年3月31日読み終わった漫画の校正があることを初めて知った 週刊誌だと難しそうだから月刊誌とかだろうか 小説で風景描写などはわりと斜め読みしてしまうタイプなのでしっかり確認している人がいるんだな……と不思議な気分になった 闇堕ちって確かにいつからの用語なんだろう でも十年前にはあったはず
- 夏しい子@natusiiko2025年3月6日かつて読んだ校閲の方のエッセイ。 辞書の買い方がわからなった、が一番興味深かった。 辞書を一冊だけじゃなく二十冊以上引くなんて、なんて気の遠くなるような作業なのだろう。 本を読んで読んで、読みまくって本好きからすると羨ましい反面、辛いだろうなとも思ってしまう。
- ( ˘ω˘ )@nnn2024年12月30日校正って…こんなことまでするの…?!の連続で衝撃。どこまでコメントを入れるのか、塩梅が難しいよなあ。落としたと思われるの癪だし。笑 牟田さん、就職氷河期世代で、正規雇用を経ずに独学で今の立ち位置に…すごい。
- はぐらうり@hagurauri-books2024年5月6日読み終わった編集者時代、校正校閲は外部の会社に依頼していた。飲みに行き、苦労を聞かせてもらったことがある。 自分は編集じゃなくて、こっちのほうが向いてるのでは、と思ったりもしたけれど、この本には「向いていると思っている人ほど向いてない」と。危なかった。