天皇への敗北
23件の記録
吉田真哉@yancy_752026年5月4日読み終わった戦後日本に訪れた立憲主義の危機を救ったのは誰か? なぜそれは「敗北」なのか? 人気シリーズ最新刊のテーマは「日本」。天皇・憲法・戦後を憲法学と文学の両面から語る。講演ベースなので読みやすく、また抜群に面白い。國分さんの本って毎回アツいですよね。 天皇制の曖昧さについて「「昭和の文人」と「昭和の憲法学者」が教えてくれているのは、ごまかすなということです。筋の通らないことをやり過ごすなということです」とか、けじめとしてこの本を書いているとか。自分は何者でもないけれど上の世代ではあるので、しっかりしなければ…。
- しぎしぎ@shigigi2026年5月3日読み終わったほぼ一気読み。天皇がリベラル(≒護憲派)と成らざるを得ない理由を憲法に求め、「天皇がせり出してくる構造」と書かれたのに膝を打った。奇しくも改憲を至上命題とする政権と共に迎えた憲法記念日に、著者はなにを思うのだろう。
- ほんよみたい@honyomitai2026年4月23日読み終わった立憲主義が危機に陥ると天皇が前にせり出てきて天皇のリベラルな発言で一命をとりとめることがあり、国民は主権者として自分たちの権利を権力者に抑圧されないように権力者を抑制するものとしての憲法を扱えていない、そのようなリテラシーが育っていない、という話。 つくづく戦後の反省をしそびれてここまで来てしまったのだということを思わせられるが、それを天皇制という観点ではこれまであまり考えたことがなかったので、面白かった。
Takahiro Hirano@taka_1642026年4月17日読み終わった一気に読んだ。國分功一郎さんの議論を読んでいると、知性とは、頭の回転が速いとか、論理操作に優れているとかというよりも、正直であることなのでは、という気がしてくる。 なかなかのタイトルだなと思ったが、想像していた内容ではなかった。 戦後民主主義と憲法学がテーマ。特に、第二次安倍政権に対する批判がある。 立憲民主主義とは立憲主義と民主主義の組み合わせだが、実は緊張関係にある。いかに民主的プロセスであっても、憲法の価値に違反するものは制約されるのが立憲主義という考え方。第二次安倍政権はその原則を蔑ろにしたというのが國分さんのスタンス。 戦後憲法学は、その原則を国民に伝えてきた。しかし、立憲主義の原則が危機に陥ったとき、それに対抗できたのは「天皇のお言葉」だった。結局のところ、国民は憲法の価値を自分のものにできていないのではないか? それが「天皇への敗北」の意味である。 第1章と2章は論文調か講義調かの違いで、上記の論点を扱っている。それ以降は、この問題意識の延長線上に加藤典洋『敗戦後論』が論じられる。前半はとてもクリアなのだけど、後半は論理を追うのがなかなか難しい。それは加藤さんの議論が「くねくね」していることに起因しているような気もする。






















