汚れた手をそこで拭かない

29件の記録
- いしかわゆき@milkprincess172025年5月3日小説さまざまな「ああすれば良かった」が詰まっている。シチュエーションは違えど、こうすれば結果は違ったんだろうかと思う瞬間は人生で多々ある。言えばよかった、言わなければよかった、やればよかった、やらなければよかった。
- Ai@aaaai2025年4月10日読み終わった5つの短編すべてに共通して、後味の悪い嫌〜な感じが漂う。 誰もが持つ「都合の悪いことを隠したい気持ち」から始まり、嘘に嘘を重ね取り返しのつかない所まできてしまった恐怖や焦り、絶望感。大きな事件が起こるわけでもないけれど、じわじわもやっと。
- しおり@Kaffee58882025年4月5日読み終わった「悪いことしたから悪いことが起きるとは限らないんだよ」 この一文が凄まじいな、と思った。そうだ、悪いことをした悪い人にしか悪いことが起こるわけでもないし、寧ろ悪いことが起こらないこともある。日常を生きていれば「なんか悪いことしたかなぁ…」と思うこともある。良いことと悪いことの比率をひとつひとつ指折り数えてみれば多いくらいかもしれない。何をしたって結局未来には何が起こるかなんて誰も知りはしない。 この作品は日常にありうるかもしれない、奇妙な感覚がある。そしてついでに言うと、後味は悪い!けどそれが妙に気持ちがいい。これがミステリーかと言われるとちょっと違うとは思うけれど…。道尾秀介さんとかの作品が好きな人は結構好きな部類になるんじゃないかなぁとも思う。(別の作者を出してごめんなさいね) 主人公たちはどこで汚れた手を拭けば良かったのだろうか。拭ける場面なんてあったのだろうか。汚れた手を、そこで拭けなかった。だから、こんなことになったのね。
- 六月二十九日@micaname2025年4月1日読み終わった一つの犯した間違いがどんどんと泥沼にはまっていく感じがゾワっとする。 あの時こうしていれば、が積み重なって気づいた時にはもう後戻りできなくなってて。 読み終わった時にそれでこのタイトルなんだなって思った。