悲しみは羽根をまとって
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まろ@maro2026年5月2日読み終わった図書館本妻を亡くし悲しみに暮れる一家の元に奇妙な喋るカラスが現れ「おまえがおれをいらなくなるまでここにいる」と言う。絶望の淵にいた彼らが、少し前を向くまでの物語。…と言ったらそういう話なんだけど、よくあるハートフルストーリー的な「いい話」っぽさはなく、極めて詩的、哲学的で、読み手によって解釈や感想が分かれそうな本。 これ翻訳するの大変だっただろうな。 カラスは彼を慰める訳でもないし、息子たちは息子たちで悲しんでいて、でも一緒にいる。その距離感、温度感がとても好みだった。いい話っぽくないところが逆に救われる気持ちになる。

もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年4月18日読み終わった妻を亡くした男とその息子たちの喪失と悲しみと再生にカラスが寄り添ったりかき回したりしながら物語が進む。 読んでいて、翻訳するのは大変だっただろうなと思ったし、訳者あとがきにその苦労が書かれていた。 原文の韻やリズムを損なわずに翻訳するのは限界があるし、それをいかに原書の雰囲気に近づけるかの努力がみられて、翻訳家という仕事は大変だし、読者にとっては本当にありがたい存在だと改めて思った。 ベネディクト・カンバーバッチが原作に惚れこみ実写映画化したらしく、観たいなと思ったら近隣での上映は終わっていて悲しかった。









汐見@siomi2509272026年4月6日読み終わったいろんな読み方・解釈ができる本。 自分は本書を、コントロールできない強い悲しみの渦中を表現した一つの形だと感じた。人が社会生活で見せている表向きの面の反対、内心の混沌をそのまま取り出してあえて無理やり文章化したような感じかなあ。 悲しみも感じ方は様々なので、この本に強く共鳴する人もきっといると思った。 訳者あとがきにもあったけど訳すのが本当に大変そう。




yt@yt2026年3月25日読み終わった「ぼくがカラスから学べることはきっと多い」(p38) 妻を亡くしてからの数年間、夫が生きた。 なんとか生きた軌跡の迫力たるや。 「どっちにするか、自分たちできめなさい」(p51) 子どもたちもなんとか生きた。 すべてが夢のようでいて、すべてが現実のよう。 前進しているという実感が持てない時代に、進むという意味を問い直そう。 「正真正銘、本当の話なんだ」(p158) 子どもへの愛、亡き妻への愛、こんな奇妙な文章で伝わってくるとは。








おとわ@otty12112026年2月22日買った読み終わった感想妻を亡くしたパパ、お母さんを亡くした兄弟、一羽のカラス。 ああ、言葉ってここまで自由だったよな。 詩と小説の間。 でもすごく読みやすく、悲しみや混沌がごちゃっと一つの家庭を包む中、淡々と現れるカラスの様子がすごく引き立ってました。 これ、訳すの無謀な挑戦だったのでは。 カラスがうっすらラッパーなわけで、韻を踏むんだけど、流れるような、カラスの鳴き声のような英語の文章を日本語にして伝えるのは大変な仕事だったのでは。 カラスの存在とは一体なんなのか、私は本当にカラスが彼らを見守ってる様子で最後まで読み切りました。 そのくらい、人によって解釈は違うと思うけど、この不思議さ、何がウソで何が本当なのか、ストーリーラインはどこなのか、詩的な文章の狭間を揺れながら楽しむタイプの読書体験。 翻訳もすごく素敵だったけど、もし原文で読めたのならどのくらい美しい文章だったんだろう。こういう時少し惜しさを感じてしまう。








































































