ソリティアおじさんがいた頃
55件の記録
ほっこりver2@n08k12y27k052026年9月25日読み終わった小説図書館で借りた@ 自宅うむ…まぁまぁ🤔 タイトルから、あの昭和の頃は深く考えなくても良い時代でたのしかったよねー?みたいなライトな話かと思ったら全然違った。 ソフトタッチの文体でありながら、人生の痛点を静かに突いてくるタイプ。 人は誰しも、望んでそうなったわけではない姿にいつの間にか変わってしまう。定年や異動ではなく、死んでしまったところが、主人公に人生をしっかりと見つめ直さなあかんと思わせるポイント。 職場のソリティアおじさんも、家庭では娘に愛されていた。娘の明るさは、彼が完全に“ダメな人”ではなかった証拠、が救い。 〈あらすじ〉 京都の味噌製造会社に勤める30代の主人公・古井瀬瑠奈が、かつて心の中で「ソリティアおじさん」と呼んでいた元上司の死をきっかけに、自身の人生を見つめ直す決断と成長を描いた物語



ネル・オウチスキー@nelouchisky2026年9月17日読み終わった図書館本一段落が長く、方言も多いのに、絶妙に読みやすい。 というか、脳内会議をそのまま見せてもらってるような本だった。 日常は気付きや決意の連続なんだけど、気付けなさすぎるよなぁ。 事象を書かずに描写で察させるのがすごく上手いと感じた。

葉鳥@kihariko2026年8月31日かつて読んだ第175回芥川賞候補作品。 タイトルにインパクトがあったので読んだ。 元同僚であるソリティアおじさんが亡くなったことを軸に進む物語。主人公である女性社員の京言葉・口語調で終始話が進んでいくので、彼女の話を聞いているような、頭を覗いているような感覚で話が入ってくる。 知っている人の死そのものや故人との向き合い方、葬儀、身近な死を通した周りとの距離感など、時々ぼんやりと浮かんでくる生死に関する何気ないあれこれを掬い取ってもらったような不思議な感覚。



𝘴𝘩@____livre9232026年8月28日読み終わった借りてきた要するに、知ってることがあまりないのは、興味があんまりなかったというだけだ。(p64) でも、ソリティアおじさんのことは話題に上がらない。知らないか、忘れているか、黙っているか。(p86)



みみちぱんくす@ecrivain_22026年8月24日読み終わった芥川賞候補の中ではとても読みやすい方だと思う。 ハッとさせられることが多かった。読んでいて楽しかった。 悲しさの中でも自分のことに必死になると忘れてしまう。
こむぎ@Me12342026年8月10日読み終わった味噌メーカーの店舗販売で働く30代女性が、少し前に定年退職した"ソリティアおじさん"の葬儀に行っていろいろ考えてニートの彼氏と別れる話。 一人語りで内面を細やかに描いていると思う。人とのやりとりというよりは、主人公から見た世界。 ソリティアなつかしーと思って読み始めたが、よく考えたら私がやってたのはマインスイーパであってソリティアではなかった。ソリティア全然知らなかった。

和月@wanotsuki2026年8月8日読み終わった読みやすい!さくっと読めた。 主体の思考の流れを追いかける文章は、過去に読んだ芥川賞候補作品にも通ずる所があるけど、主人公の思考が割と親しみやすいというか、近しい感覚があり、最後まで楽しく読めた。 味噌屋さんの直営店で働く主人公が、あまり関わりのなかった元職員のお通夜に参列して、働かなくなった恋人との生活に区切りをつける。 主人公が決断して行動する中に、わかりやすく成長の描写が無い所が良い。 間違えた、とは思わないけど、これで良かった、と真っ直ぐに感じている訳でもない。 そのぬるっとした日常の変化と、それに何となく順応していく姿に現代らしさを感じた。 味噌チョコが美味しそうで、京都の町屋で働く姿も想像しやすく、関西弁(京都寄り)で進む会話のリズムも心地よい。表面上は雰囲気のあるお店も、古い形態の会社を母体としていて、その古さが良くも悪くも職場の人達の言動や態度に表れているのが読んでいて面白かった。


ハヤシKYヘイ@heiheikyo12026年7月15日読み終わった地の文がちょっとやりすぎなくらいの京都弁の語りで、それが心地よく、世界観がくっきり浮かび上がる感じがしてよかった。学生の頃に京都に住んでいたが、ちょっと上の世代、特に何かしらの商売をされている人はたしかにこういう「〜しはる」多め系のしゃべり方やったな〜、みたいな。 本の物語と関係ないけど、個人的に京都時代のバイト先の同僚Iさんのことを思い出した。実家が観光地のお土産物屋さんだとかで、しっかり者のリーダー的存在だった。オペレーションはもちろん、人と働くとは何かを教えてもらった気でいる。先輩だったけど同い年だったから、打ち解けたのちは、地方から来ていた私が調子に乗って「えろおすんまへん」みたいなエセ関西弁の軽口を叩くと「ごめんしとくれやっしゃ」と濃いめの京言葉を返してくれる、そういうやりとりが定番だった。 助け合い、やれる準備は率先して済ませておき、お客様には丁寧に、でも物怖じせず。そしてサービス精神というかユーモアが、前提にある感じ。京都の商売人すべての人格を決めつけるわけではないが、何か彼女が美徳としている「働く理想像」みたいなものを、こっそり学ばさせてもらったような記憶がある。 『ソリティアおじさん〜』を読んで、あの京都の人の言葉の感じを思い出し、無責任な学生バイトの身分だったから楽しめたところもあるだろうな、京都で会社員したり人生を定めるとなったらまた違う感じ方したかもな、とかぼんやり思った。まあ京都は最高なんですが。 バイト先はただのカフェチェーンで、その後私は飲食とまったく違う業界で会社員になって10年以上経つけど、どこか労働姿勢の基礎は、あのバイト時代から変わっていない気がする。


nekomurice@nekomurice1232026年7月12日読み終わったソリティアおじさんの訃報をきっかけに 主人公の日常・心情が淡々と描かれているんだけど、 ソフトな京都弁と適度な間隔で放たれる 語尾の「知らんけど」が良かった。 味噌チョコ美味しそう。








はぐらうり@hagurauri-books2026年7月8日読み終わった芥川賞候補。これも一気読み。良かった。文學界新人賞の受賞作。 味噌屋の先輩が亡くなってお通夜に行く話。それだけなのに読める。淡々と物事が進んでいく感じが井伏のようで心地よい。全体に軽いタッチでエンディングも軽いしわかりやすいけれど、これは純文学だなぁと思う。良い作家さん。 この時期は文芸誌を読むので楽しい。毎月は買えなくて、大学の図書館で読んでいたのを思い出す。ちゃんと全部読めなくて申し訳ない。文學界新人賞、金原ひとみさんの選評が良かった。本当に暖かい人。
- おふろ@homba2232026年7月7日読み終わった7月7日読了。芥川賞候補の中からタイトルに惹かれて購入。 かなり口語的で流れるような主人公の独白で進んでいく作品。その文体と主人公の感性から実在性、現実性を感じることができ、自分と重ね合わせやすくどこか懐かしさを覚える。 極めて現代的な口語で進む文章のなかで時折p86 「心なしかとろみのある水面に、いくつかの思い出話の花が咲く。なんていう花やっけ。でもそれははじめから知らないし、知りえない。」 といった文学的表現が挟み込まれて、そのギャップが心地よい。 また、登場人物が単純な(主人公からみて)好きな人嫌いな人になっておらず、嫌なところがあれば毒づき、良いところがあれば喜び褒める等、その時々に評価が変化する様や、ちょっと前までの感情を棚に上げるシームレスさは、我々実生活と近いところにあるように思う。 作中を通して特に大きななにかが起きたり、主人公が誰かの言葉に心を動かされたりといったドラマは発生しないが、物事を通して主人公が考え、悩み、決断した後もこれで良いのかと考え続けながらまた生活を営んでいくという物語。文化芸術特有のスカした感じがなく、素朴ながらも爽やかな読後感を与えてくれている、こんな作品が芥川賞を獲ってくれると嬉しく思う。







































