喜嶋先生の静かな世界 The Silent World of Dr.Kishima
89件の記録
まほ@maho06162026年5月17日読み終わった今年の春に大学生になった私は、この作品と自分を重ねたり、「1つのことに打ち込むってこんなにも美しいんだ」と感動してすぐに読み切ってしまった。 「喜嶋先生の静かな世界」というタイトルに惹かれて手に取ったけれど、読み終わった頃にはこのタイトルがもっと好きになった。 誰しも、〝すごい人〟でありたいと思う気持ちが少なからずあると思う。 地位や名誉、年収に外見…大人になるにつれて、自分がしたいことや情熱よりも、現実的な選択をするようになる。 私も、なぜか焦って何かしなきゃと思う時がたくさんある。 だけど、ゆっくりと自分が心から愛せることを、自分のペースで取り組むことって、なんで美しいんだろうって思うし、忘れたくないなって思う。 自分が取り組んでいることに自信を持って、自分の夢に打ち込む喜嶋先生や主人公はほんとにかっこよかったなぁ。学ぶっていいな。そう思えた。 (高校のときに出会った化学の先生と、卒業後教室で同じようなことを話したなぁ…また先生に会いたい) 最後に、「はぁ、、本当にそうだな」って思った部分を記録しておく! 「とても不思議なことに、高く登るほど、他の峰が見えるようになるのだ。これは、高い位置に立った人にしかわからないことだろう。ああ、あの人は、あの山を登っているのか、その向こうにも山があるのだな、というように、広く見通しが利くようになる。この見通しこそが、人間にとって重要なことではないだろうか。他人を認め、お互いに尊重し合う、そういった気持ちがきっと芽生える。」(p.381) 学べること。これがどれだけ幸せで恵まれていて、美しいことなのか、胸に深く、そして静かに訴えかけるような、そんな作品だった。 この作品の美しさがたくさん人に届いてほしい。 (追記) ひとつだけ雨雲のようなもやもやが残る部分としては、喜嶋先生の音沙汰がなくなったこと。 喜嶋先生は後に、あの沢村さんと結婚をする。 まさかすぎて驚いたほんとに。 沢村さんは多くの人に一目置かれるほどの美人。 そんな沢村さんはあの彼と離婚をするが、後に離婚する。 この時点で私的には、「あ、なんか難があるのかな」という印象はあった。 このときに抱いた違和感が、喜嶋先生が沢村さんと結婚して、音沙汰が途絶えたことと重なった気がした。 沢村さんが自殺したという噂も立っているらしいし… なんというか、すごく頭のいい喜嶋先生も、女性関係となるとまた変わってくるのかとか考えてしまって、人間の目を瞑りたくなるような部分の描写があるからこそ、もう一度読み返したくなるのかなとも思った。

んび。@xxnb00252026年4月12日高校卒業後すぐに社会に出た自分からすれば、大学とはこんな風な所なのかと思いながら読み進めた。そのくらい、描写が丁寧だった。 教養の無さを思い知ったとと言えば良いのか、自分には難しい文章に思えた。
noirlog@noirlog2026年3月28日読み終わった先にまどろみ消去を読んだのに、ラストにびっくりしたから全然覚えてなかったことはわかる。 なんか面白いことない?って話してる時の、大学の爆発事件の話は短編でなかったっけ?と思うから、まどろみ消去を読み返したい。 毎日会っていた関係だったのに、連絡が取れなくなるようになる現象はどこにでもあるよね。 しかも、連絡を取ろうとしてるのが家族のある立場で、独り身へ連絡を取ろうとして、取れなくなってるってパターンなのが、リアル。 櫻居さんも、喜嶋先生も、あれから橋場に連絡しようとしたことは無いと思う。 家族のある森本教授とは、時が経っても連絡が取れたし、これからも取れるだろう。 そんな妄想をする。。 喜嶋先生は結婚するような人じゃないって森本教授はわかっていたし、わたしでもわかるし、一般的にそう思われるような人。 だけど、先生自身も、沢村さんもそれを超える気持ちがあって結婚したのかな、沢村さんが自殺した原因はわからないから、先生に原因があるとか、わからないけど。 はい、わたしはスピカの職場で刃物沙汰があった時に、いろいろ人間関係を聞きたがる人ですね。 森先生はここまでわかって聞きたがる人のエピソードを入れたのか?笑
うどんスープ@Noodle_soup2026年3月5日読み終わった作者がミステリで有名なのは解説を読むまで知らなかったが、逆に知らない状態で読めて良かった。 タイトルに「静かな世界」とあるように淡々と進行する作品。 橋場さんと喜嶋先生は感情に乏しい、或いは人の感覚を持ち合わせていないように見える。 ただ2人には過去に私が諦めた研究者として生きる矜持というか熱量を感じる。 青年から大人へと変わってゆく環境と橋場さんの心情が大変面白い。


- 瑞希@mizuki-012026年2月25日読み終わった学校の勉強に意味を感じられず、大嫌いだった主人公の男の子。 大学に入ってからも同じだったけれど、卒論のために配属された研究室での出会いや学びが、その後の人生を大きく変えるものになる。 何かトラブルとか、大きな出来事があるわけではなくて、主人公の男の子が良い人過ぎて、とても穏やかに読める。 学ぶことの意味や勉強の面白さと同時に、人間関係や大人になること、働くということ等、人生において大切なことが、日常として描かれている。 これから大学生になる人、勉強の面白さがわからない人におすすめ。 「本や資料に書かれていることは、誰かが考えたことで、それを知ることで、人間の知恵が及んだ限界点が見える。」 「数学の問題を解くことは極めて昆虫的だった。あれは考えているというよりは、おびき寄せられていただけなのだ。」 「科学者は、必ず自分以外の人にその理屈を理解してもらい、また同じことができる機会を誰にでも与える。」

Arakawa@awawa2026年2月15日読み終わった物語の大部分が大学の研究室でのお話。 描写がすごくリアルで、修士課程にいた頃のことを良いことや悪いこと含めて思い出してしまった。 どんなに純粋に興味を追及できていたとしても、年齢を重ねて社会と混ざり合うことで取捨選択を迫られる… 選択に迷いながらも、みんな自分の世界を持っているので気持ちよく読める。



ここ@kawahonto2026年2月13日読み終わった一気に読んでしまった。大学時代に一番の青春があって、けれど気づかないうちに変わっていくこと。今読んでよかったと思うし、いつ読んでも染みる小説だと思う。

いた@yo21ita2026年2月13日買った読み終わった2026年ここまで読んだ本の中で、いまのところ一番よかった1冊。 大学4年生のときに卒論に取り組んでいた過程が、この本で書かれてた研究と一致して、ああ、自分も「研究」してたんだな、と思えた。 この本で描かれていることを、身に覚えのあることとして捉えられる人間であることがうれしいし、そうなれたのは紛れもなくゼミの先生のおかげであって、当時考えていたことを「研究」という形になるようにフォローしてくれた先生への感謝の気持ちでいっぱいになった。来月お会いする予定があるのでおすすめしたい。 最後数ページの語りの切実さは胸に迫るものがあるし、ラストはどう受け入れたらいいものか…… 生活とその対極にあるもの、については、坂元裕二の「花束みたいな恋をした」を思い出したりもした。


- ちほり@chihori2026年1月26日読み終わった森博嗣さんの小説初めて読んだ。 静謐な美しい文章に惹きつけられ、みるみるうちに読み切った。 ここまで研究に没頭する主人公が眩しいくらいに羨ましい。自分も今からでも学ぶことはできると奮い立つ気持ち。


rio@rio_hon862026年1月25日読み終わった自分とは縁がない、やりたいことに夢中になれてる人達の話だと思って読んでいたけど、向こう側だと思っていた主人公に対して途中から共感できていることに気づいた。おもしろかった。終わり方がすごく好き。
chizu@popstar52025年12月18日読み終わった12/18 読了。 橋場くんが幼い頃から興味を持っていた理数の世界から進学へ繋がり、喜嶋先生と出会い研究に没頭、そして就職、結婚と彼自身が自分の記憶を淡々と語り進んでいく物語…だと思っていた。 終盤、橋場くんが「いつから、僕は研究者を辞めたのだろう」と気がつくタイミングでこちらも気づくことになる。 それまでは橋場くんは大好きな研究を続けられる研究者の道をしがらみに揉まれながらも進んでいると思っていた。 でも違った。 自分の生活や周りを気にせず研究だけをしていた学生のあの頃とは違うし、もう戻れない。 ずっと事実を淡々と語り進んできた橋場くんの人生の振り返りだったはずが、最後はそれぞれの道を歩むことになった喜嶋先生に対する憧れや希望が綴られて終える。 喜嶋先生には「王道をいく研究者で、あの頃と変わらないままであってほしい」という橋場くんのエゴで。 ここまではタイトルの通り優しく暖かで静かな世界を感じていたが、突然穴底に落とされたような、なんというか不安に包まれたような感覚になった。 でも本当は現実も皆同じなのかもしれない。 自分では子供のまま、大人になんてなれていないと思っているけども、気づかないままに「生活」と「社会」に身を置くようになっていて、「子供」の頃の感覚は無くなっている。 知らないうちにいろんなことを覚えて、「子供」の頃の感覚を忘れ「大人」になっているんだろう。 いつから、いつから、自分は現実ベースで物事を考えるようになったのか なにかを学ぶ楽しさや素晴らしさと共に「そのままではいられない」、人間という時間を感じる作品だった まるで自分の人生と同じように、気づいたらここまできていた、みたいな時間の奥行きが一冊に詰め込まれていた きっと読むタイミングで感じ方もまた違うのだと思う また再読してみたい


ponbook@ponbook2025年11月12日また読みたい読書メモ心静かに読める自分が理系だからか、面白くてあっという間に読んでしまったけど、読んでる間は心が静かに穏やかになる不思議。また改めて読みたい。心のデトックスができる気がした。
- Kawa@LegoAeterna2025年9月13日読み終わった学生時代に読みたかった本。研究に邁進する様は、純粋で綺麗な世界に感じた。 そして、次第に社会と混じり合っていくこと。それを大人と言うのか。 大人になっていくことに対する各々の生き方、哀愁に何とも言えない気持ちになった。

真冬@k31x312025年3月8日大切な一冊好きな作家【プロフィールに書いた好きな作家の、特に思い入れのある作品を一冊ずつ選んでみる試み】何度目でも、いつ読んでも新たに出会い直す感銘がある。大切な一冊。
edokko@eden1900年1月1日読み終わった@ 電車どちらへ進むべきか迷ったときには、いつも「どちらが王道か」と僕は考えた。それはおおむね、歩くのが難しい方、抵抗が強い方、厳しく辛い方の道だった。


























































