天空の都の物語
110件の記録
たま子@tama_co_co2026年7月7日読んでる読書日記毎日日記5時、シピに叩き起こされ目覚める。部屋の中をすこしうろつきトイレに行ったりお茶を飲んだりして起きたふりをしてからもう一度ふとんにもどると、シピは満足してふたたび隣にきてすやすや眠ったので、人間は昨夜書きかけた日記のつづきを書いた後『天空の都の物語』のつづき。ネラは足元で小さな寝息をたてている。ゼノンとシーモアの過去を交互に読んでいて、読みながらたまにアンナとオメールのことを思い出す。どの時代にも痛みを抱えながら物語を欲する子どもたちがいる。午前中、修正作業を済ませて、昼ごはんにちらし寿司の残りを食べながら『Dr.STONE』アニメ4期のつづき。スイカ視点になるあたりでぽろぽろ涙が出る。世界にまったくの一人きりだなんて途方もない。ベッドに寝転がりながら展示会のブースとZINEのプロットを考える。ひとはどんな物語を欲しているだろうか、そこにどんな問いを立てたいだろうかと考えてなかなか進まない。自由度が高過ぎて貪欲になっている気がする。もうすこしなにか取っ掛かりを見つけなければ。夜、豚ほうれん草カレー。食べたあと20:00から書籍デザインの長い打ち合わせ。おわって『天空の都の物語』。






たま子@tama_co_co2026年7月6日読んでる読書日記毎日日記今日も雨。頭がぼーっとする。昼ごはんの後はひたすらねむい。こんなにやる気がなくて月曜日だなんて。のろのろと制作。ちらりとXを見ると今日も見たくもない誰かと誰かの言い合いで溢れかえっている。多分アルゴリズムのせいなんだろうけど、いつからこんなものばかり見たいと思われてしまったのだろう。願いを託してオオアリクイの水浴び動画にイイネする。夜、明日が七夕なので一日はやいけど、ばらちらしをつくって食べる。とびっこと桜でんぶがきらきらとたっぷりの海鮮が宝石みたいで、箸を入れたところごとに違う味がするのが楽しい。食べるたび、ちらし寿司がすきだなあと思う。寝る前『天空の都の物語』。ついにシーモアの過去。生まれつき周囲との接触や音に敏感で服のタグや袋がガサガサ鳴る音にも耐えられない少年は、学校を停学になりどうしようもなくはじめてする留守番中、家を抜け出して行った森で生まれてはじめての静けさに包まれる。その緊張がほどけた瞬間を想像し、読みながら大きな深呼吸をしてみる。そうして突然いなくなった息子をやっと見つけた母親の反応。なんというか、そりゃあそうだと思うと同時に、こうしたすれ違いが起きてしまうのかと居た堪れない。シピは枕にもふりと顔をうめて眠っている。 p111 シーモアは枯れた大木の根本から見つめ、フクロウは見下ろし、森は息をして、なにかが起きる。目覚めているあらゆる瞬間の片隅で、ぶつぶつつぶやく不安ーー轟音ーーそれが、静まり返る。 この場所には魔法がある、とフクロウは言っているようだ。ただ座って、息をして、待っていればいいんだ、その魔法はきみを見つけてくれるから。 シーモアは座り、息をして、待ち、地球は軌道の上をまた千キロメートル移動する。少年のなかでずっともつれていたものが、少しほどける。 息子を見つけたバニーの髪には樹皮が絡まり、ワゴンウィールのポロシャツには鼻水がついていて、ぐいと引っぱられて立ち上がったシーモアは、過ぎた時間が一分なのか、一ヶ月なのか、それとも十年なのかがわからない。フクロウは煙のように消えてしまう。どこへ行ったのだろうかと体をひねってみるが、どこにも見当たらず、森のさらに奥に吸い込まれてしまい、バニーがシーモアの髪を撫でながらすすり泣いていてーー「警察を呼ぶところだった、どうしてじっとしてなかったの?」ーー悪態をつきながら息子を引っぱって木のあいだを抜けていき、有志鉄線でジーンズが破れてしまう。台所の電子レンジのタイマーが鳴っていて、バニーは電話に出ていて、経営者のスティーヴにクビにされているところで、二人がけのソファに電話機を投げつけていて、シーモアが体をよじって逃げられないよう両肩をしっかりつかんでいて、こう言っているーー「一緒にがんばっていくんだって思ってたのに」こう言っている。「ふたりはチームなんだって思ってたのに」










たま子@tama_co_co2026年7月5日読んでる読書日記毎日日記昨日から雨がつづく。朝、玉ねぎと生ハムのマリネ、燻製マヨのスクランブルエッグ、デニッシュパン。午前中ぼけえとソファに座りバラエティ番組を観て過ごし、小雨になったのでバスに乗り昼ごはんを食べに行く。席が空くのを待つ間すこしだけ『あれは何だったんだろう』を読む。明太子カルボナーラ、モッツァレラのマルゲリータ、マッシュルームとさつまいものリゾットを食べ、ホームセンターで日用品、スーパーで食材の補充。帰っておやつに珈琲とふ餅。夕方、雨が強くなる。寝てるときのネラは猫ではない生き物のよう。夜、ベッドで『天空の都の物語』。ゼノンの父親は店で一番上等な靴下を2枚買い、ゼノンに履かせながら「覚えておくんだ。悪い天気なんてものはない。悪い靴下があるだけだ」と言っているけど、外に出なくても雨が不快な日もあるのですというきもちになり、いやでも雨の音が心地よいと思える日もあるので、今日のわたしはすこし機嫌がわるいらしい。1ミクロンの気づき。と書いて、1ミクロンってどれくらいだろうと調べると、髪の毛の太さの80分の1らしかった。







たま子@tama_co_co2026年7月3日読んでる読書日記毎日日記起きて身体がくったりしていたので、あまり頑張らない日と決めてゆっくり朝ごはんを食べ、今日出しの制作物だけ済ませてあとはソファに横たわり『天空の都の物語』。孤児の少女アンナは雇い主から盗んだ食事を街の老い教師にこっそり運ぶかわりに文字を教わる。生まれつきの顔の傷のせいで悪魔と恐れられ人里離れた渓谷に家族と暮らす少年オメールは夜な夜な祖父に物語を聞かせてもらう。今はそんな2人の世界を交互に読んでいて、すごく…とても……すきなかんじ。はじめの数ページに出てきた謎の近未来少女と、また別の世界で劇の練習をする5人の子たちと老人、そして図書館に現れた爆弾犯はどこでどうつながっていくのだろう。読みはじめのまだ何もわからないときのわくわく。ベッドに移動してすこし昼寝してまた読む。夜、「本屋寄って帰るでな」とのことで今日発売の『夏帆』をうきうきで買って帰ってきたぴー太と駅で合流し焼肉。村上春樹はじめての女性主人公作品とな……わたしも読みたい。










たま子@tama_co_co2026年7月2日読んでる読書日記毎日日記朝、最近は豆乳のカスピ海ヨーグルト。軽めの作業をしながらヒコロヒーさんと西加奈子さんのポッドキャスト番組『仮説の仮説』を聴く。#3から朝井リョウさんも加わり、おもしろすぎて作業が捗らない。というか何かの片手間に聞いて咀嚼できる内容ではないので、聴き終わったらまた再生というふうに何度も何度も聴くことで聴き逃したところを拾いながら考える作戦。#2の2週目を聴きながら、傷ついた身近な誰かのために一緒になって怒るということが、どんどんできなくなっているなあということを考える。いろんなものに配慮して間違えないよう言葉を選びすぎることも多い。でも身近な人の前でくらい間違えていたいという西さんは「許したれよ、そういうことだってあるやん」と唸るような声で言う。その声の響きには、憂いと希望のパワーが同時にあって、西さんって本当に強い人だと思うと同時に、でもその軸には自分の弱さをも受け入れる覚悟があるからなのだ……みたいなことを思う。夜、『天空の都の物語』を読む。分厚いと多少身構えていたけど、めっちゃくちゃするする読める。これは夢中になりそう。わ〜い!!おもしろいぞ〜〜!!!!



たま子@tama_co_co2026年7月1日読み始めた読書日記毎日日記急ぎ修正をいくつか提出した後、引き続き父の語りの書き起こし。19:00からイラストレーターさんとの打ち合わせ。展示会に出すブースとZINEのディレクションを任せてもらえることになったので、どんな世界にしましょうという話や描きたいイラストタッチのアイデアなどを聞く。めちゃくちゃたのしい。夜、上半期ベスト本を考えながら、あれもこれもおもしろかったよな〜とにやにやする。他のひとたちのリストを眺めてまたにやにやする。今日から待ちに待ったアンソニー・ドーア『天空の都の物語』を読みはじめる。は〜〜とんでもなくわくわくしている。それにしても分厚い。



毎日@nichi_nichi_sow2026年4月12日読み終わった分厚くて最高だった…! 本は分厚いと、心に良い。いろんな時系列、登場人物がバラバラに出てくるけど、全部繋がっている。 ラスト?というか宇宙船パートが、実際にありそうといか、悲しいけどそうだよなって思ったりした。



taisuke@taimiyauchi2026年3月22日読み終わった前半を読むのに長くかかり、途中で辞めようかとも思いましたが、後半は一気でした。 中世、現代、未来、3つの時代の5人の物語が「本」で結びつく。他に読んだことのないような、すばらしき物語世界。
はぴ@happy-reads2026年3月12日かつて読んだぶっあつい!!凶器かってくらい重いハードカバーなんだけど、開けばたちまち時を超え国を跨ぎ様々な世界に吹き飛ばされてしまう、天空の都の物語。 面白すぎて、今週のいちばんの楽しみになってくれた本。 ああ、まさに「物語とは、時間を引き延ばす方法なのだ」。 物語を愛するすべての人へ。 人間の愚かさや歴史の悲惨さ、生きる苦しみや理不尽な不運、 雨や風や木々や大地の美しさ、ささやかな日々と大切な存在に感じる温かさ、 奇跡と、希望と、得体の知れない情熱を。 ーこれから話す物語は、あまりにばかげていて驚くべきものなので、諸君はひと言も信じはしないだろう。だが ーこれは真実なのだ。 ☁️ 『一冊の本はーかつて生きた人々の記憶が休む場所だ。それによって、魂が旅立った後も、記憶は止まっていられる』 ☁️ 『今日はμύθος「ミュトス」について学ぼう、とリキニウスは言う。 会話や、言葉になったものという意味だが、 同時にお話や物語、古き神々の頃からの伝説を指してもいる。 それは扱いづらく変化に富んだ言葉で、 間違っていると同時に 真実でもあることを示しうるのだ』 ☁️ 『でも、バカな人のなにが美しいかって、 いつ諦めるべきかまったくわかってないところだ。お祖母さんの口癖だった』 ※『天空の都の物語』に心打たれた人におすすめしたいいくつかの書物目録 ・『惑う星』リチャード・パワーズ ・『わたしの名前はオクトーバー』カチャ・ベーレン ・『書店主フィクリーのものがたり』ガブリエル・ぜヴィン


かもめ通信@kamome2026年3月9日読み終わった『すべての見えない光』でピュリッツァー賞を受賞したアンソニー・ドーアの7年ぶりの長篇。前作に続き今回も訳者は藤井光氏。コンスタンティノープルの陥落を扱った歴史小説でもあり、現代社会の抱える問題を扱ったリアリズム小説でもあり、SF小説でもあって、物語とそれを語り継ぐ人々の情熱を歌い上げもするというなんとも欲張りな物語。「失われた書物」とか「図書館」とか「コンスタンティノープルの陥落」とか、本好きが好むキーワードを多分に含み、読みづらさも含めてホンヤクモノスキーの心をがっちりつかむ作品ではあるが、欲を言えば、少しばかり優等生すぎると言う気がしないでも…。




itshin@it_shine2026年2月25日読み終わった分厚いけど、楽しく読みました。よかった。 15世紀のコンスタンティノーブルと、現代のアメリカと、未来の宇宙船を繋ぐのは、一冊の古代からの本。 その本の断片と、それぞれの時代の話が互い違いに挿入されていくけれど、そこに何か関連があるのではないかと訝しがってしまう。過去から現代、未来に繋がっていくのは気持ちいい。だんだんと、そのつながりが読み進めていくに従って明らかになっていって、おぉなるほど〜となった。 謎は謎のままに、物語自体を堪能したという感じ。 面白かったです。









ロッタ@rotta_yomu2026年2月16日読みたい読んだ人めちゃくちゃ絶賛してるので。「最後の一文のための小説」なんて感想をみちゃうと、それこそわざわざ小説を読む楽しさだと思ってるので、読まずにはいられない。






Lusna@Estrella2026年1月29日読み始めた700頁超。もうKindleじゃないと我がうさぎ小屋には入らないのだが、佇まいに惹かれて買ってしまった。「すべての見えない光」があまりに良かったので期待してしまう









Shino@hr_9292026年1月28日読み終わった1ヶ月かけて読み終えた!幸せな読書体験だった 「すべての見えない光」もそうだったけれど、アンソニー・ドーアの作品は、私はこの一文のためにこの長い物語を歩み続けてきたんだなと思わせてくれる文章が最後にあるのが好き 藤井光さんの訳も美しい



hiroka@hiroka2026年1月19日読み終わった本の本は、良い。 本を読むことは生きること。 物語は異なる年代のストーリーが絡まり合い、進むにつれて、おやこれはもしや、となり、見事なエンディング。面白かった。 しかしこれは、目次が欲しかった(笑)時間の流れに混乱しつつ。自分でメモとりながら読むしかないか。

Anna福@reads--2503092026年1月16日読み終わった素晴らしかった。 三つの時代が交差し、読み進むうちにパズルのピースがパチリ、パチリとはまり、やがて全体像が立ち上がってくる。まるでアトラスでズームアウトし、地球のすべてを見渡せたかのようなカタルシスがある。 何故「コンスタンチノープル」なのかを考える。 コンスタンチノープル陥落の歴史的意味。 私はこの物語の中で、知の断絶と継承の分岐点、物語が失われるのか、次代へ手渡されるのかという決定的な瞬間に立ち会った。 物語や本が、私たちに与えてくれるもの。 それでも本を開く人がいる。 それでも物語を手渡す人がいる。 しばらくのあいだ、心の中で読み返され続けそうだ。 読み聞かせは愛






Anna福@reads--2503092026年1月15日まだ読んでるメモ:P348でP10に戻る。 コンスタンチノープル陥落の歴史的意味について知っておくこと。 なぜ「コンスタンチノープル」なのか…作者の意図にハッとなる。



おとわ@otty12112026年1月12日読み終わった感想面白かった! 面白かった! 面白かった! 発売を知ってからモジモジしつつ読んでた本があったから下手に積読にはしたくなく、やっと年末に本屋で購入したものの、その入り口の輪郭の掴めなさからスロースペースになってしまい・・・ しかしやっと昨日今日とズボズボハマって三連休を使って読み終えました。 せっかくなら一気読みしたい。 400ページを超えたあたりから、惹き込まれてやまない。 ずっと心の涙が止まらないし、事の真相にページをめくる手が止まらない。 「あらゆる時代とあらゆる物語が、最後には同じひとつのものになる。」 1500年代のオスマン帝国の手が忍び寄るコンスタンティノープル。 2000年代のアメリカ・アイダホ。 ???年代、次の惑星へと向かう宇宙船。 時空を超えて繋がる一つの物語。 コンスタンティノープルの描写が、前作「すべての見えない光」に似ていて、この方が描くその街の雰囲気や壁の質感が好きだなあと。 ああーーー、こういう物語っていいよね! 新年早々素敵なスタートを切りました! もう2026年ベストではないかと思うような小説だったけど、同じくらいワクワクする物語をたくさん読める1年になりますように。 ——————————— 「この本の一冊一冊が、べつの土地と時への出入口になっている。あなたの前には長い人生があって、そのあいだもずっと、ここは存在しつづける。それで十分だと思わない?」 「神々は我々の命という織物から荒廃の糸を紡ぎ、きたる何世代もの人々のためにひとつの歌を作る」 野草の花が、廃墟の絨毯となる。 消去は私たちにいつもつきまとうもの 消去をここまで長く逃れてきたものを手にしているということはーーー このスーパーヒーローたちをよみがえらせてーーー



Garnie@Garnie2025年12月31日読み終わったエピローグでなんかわからないけど急に号泣した 鼻詰まりするまで泣いた 2025年最後の日に、すごいものを読んだ 730ページもの長編、複数の登場人物の視点、それぞれがそれぞれの時間と空間に生きているのに、本がつなぐのね、帯の言葉うまいわ 3分の1くらいまではちょい長いな、なんて思うかもだけど…乗り切ると後半はあっという間です プロローグに戻って、ああ、とためいきでたよ




りなっこ@rinakko2025年12月25日読み終わった素晴らしかった。「天空の都の物語(Cloud Cuckoo Land)」という架空のギリシャ小説を軸に、過去・現在・未来の物語が綾に結ぼれていく。それは『オデュッセイア』のように、“地の果てまで行って帰ってくる” それぞれの長い旅だ。どんなに過酷な境遇にあろうと、かそけし光となって心に灯る物語は誰にも奪えない。と、物語への賛美が全篇の底流をなす。 ビザンツ帝国の少女アンナや、〈アルゴス号〉の少女コンスタンスのパートが好きだった。 “ばかな人のなにが美しいかって、いつあきらめるべきかまったくわかってないところ” …希望を手放すことはかくも難しい。









りら@AnneLilas2025年10月10日気になるアンソニー・ドーアはクレストブックスから3冊出ていたのに、『すべての見えない光』(クレスト版も文庫版も積読してるし、ドラマ版もまだ観ていない)が早川で文庫化されたのを機に、新刊もまた早川から出るんだね…。

































































