積読の流儀
106件の記録
- 久平@reads-123452026年9月24日読み終わった蔵書家であり翻訳家、そして教授という肩書を持つ筆者による積読エッセイ。エピソードの端々が本とつながっていく手法は秀逸だが、何より惜しいのは、書痴としての執念や思索が深掘りされていないことだ。その分、金魚や朝顔、パンといった話題に紙幅が割かれているのが物足りない。それらはSNSで十分に事足りたのではないだろうか。納得できる記述は多く、読み手を引き込む力はある。しかし読み飛ばしてしまう箇所も少なくない。読者の欲する内容と書きたい事のズレがあるように感じられた。もし書痴の本領を余さず書いたのであればタイトルに相応しい本となっただろう。
白玉庵@shfttg2026年9月23日気になる読谷 文さんの投稿があまりにもよく、那須与一のところで声を出して笑ってしまった。 積む以外の選択肢はないからと目を逸らしていたが、読んでみよう。日曜日のパンもいつも美味しそうである。









読谷 文@fumi_yomitani2026年9月23日読み終わった実に面白く読んだ。 巨大な帯に巨大な文字で書かれた「本を買え、天に届くまで積み上げろ。」の文言とともに示される〈愛書家七つの習慣〉は、愛書家の方々には殊に切実に響くであろう。 本書は、骸骨のアイコンと、朝顔の写真、美味しそうに焼けた日曜日のパンでおなじみの、中野善夫先生による初のエッセイ集である。これがもう名文のオンパレードであった。 最初の方から、片づけ二大巨頭と称し、やました氏・こんまり氏の片づけ本を例に出し、(「蔵書家はその名を呼ばず、眉を顰めて「あの人」というこんまりである。」p.7)至極真面目に(ゆえにユーモアたっぷりに)片づけに対する蔵書の保持について反証していく。 これがもう那須与一のごとく的を射ていて、読者はそうだそうだ!と叫びつつ、ときに爆笑の渦に巻き込まれる。 「しかし、あなたはまだ若い。買って四十年経ってから読む本があることを知らないだけである。永遠とはそんなに短い時間ではない。」(p.8) 「手に取って読め」の章でのエピソードには、心からの共感と同情と悲哀で、声を上げて笑ってしまった。 「本を読むときに、蜜柑やポテトチップスを食べながらなどというのは論外」 「本を読む前には、必ず手を洗い、余裕があれば風呂に入って歯も磨き、机の上の本をそっと手に取って45度ほど開いて息を殺して活字に目を走らせていた」(p.14) ほど大切にしていた蔵書なのに、「本の雑誌」の取材で来た方などに、本の背の部分を指でごしごし擦られたり、ハードカバーの本の「のど」部分をぐいぐいと押しながら、ぐいと本を広げられてしまう。「90度しか開かずに読み終えた私の本を。」(p.15) なんと悲しすぎる話ではないですか? また「蔵書の限界」の章では、本棚がいっぱいになって新しい本を買えずに鬱々としているうちに、次第に、本棚に余裕もないような人間がレストランでおいしい食事をしてもいいのだろうかとか、新しいコートを纏う資格があるだろうかとか思い悩むシーンがあり、誇張であるかもしれないにせよ、その表現力たるや側から見ていて本当に笑ってしまうのだが、その中の一文「新しいことを始められない人間は急速に老いていく。」(p.115)には、切実にハッとさせられる。 この、本棚の有限性及び読書の身体性を打破するために、中野先生は粛々と蔵書の電子化を進められていて、その方法であったり、執筆環境の構築のことなどまでが詳細に書かれており、それを読むのも面白い。 さらには、中野先生の幼少期の話から翻訳を始めた頃の話、そして混合水栓の交換や牛皮紙作成、水耕栽培や黄色の朝顔などに果敢に挑んでいく様子、ご自身について思うことなど赤裸々な話もあれば、現実と異界が混然一体となった摩訶不思議な世界が描かれている話もあり、非常にバラエティと示唆に富んだ一冊になっている。 本当に面白かった。 読書家、愛書家の皆さまにおかれましては、必読の書ではないでしょうか。





阿部義彦@xtc1961ymo2026年8月29日読み終わった著者は、英米幻想小説研究翻訳家で、「本の雑誌」にも書いてたのですね、迂闊にも知りませんでした。初のエッセイ集で、本を30度までしか開かないくらいの愛書家だそうです。漱石、百閒、森茉莉、ロード・ダンセイニ(恥ずかしいながら「二瓶のソース」しか知らない)、から、最近の本、片付けのこんまり、断捨離のやましたひでこまで、面白かった。著者は若い頃はどくとるマンボウ(北杜夫)や、ぐうたらシリーズ(遠藤周作)やムツゴロウ(畑正憲)のエッセイにハマったとあったので、同時代人かと思ったら案の定私の二歳下でした。この世代(1960年前後生まれ)は何か新しい事を始める時は先ず本を買うのが当たり前でした。私が中坊の時麻雀を覚えたのも、本からでした、【麻雀初歩の初歩】と言う題名まで覚えてます。だから愛書家七つの習慣として、2 本は今買え、すぐ買え、迷わず買え。5 本で家計が傾くことを怖れるな。 となり、同時に尊敬する大瀧詠一さんの御言葉『本とレコードは見つけた時に買わないと一生後悔する』が身についておるのです。著者とは、スポーツ、旅行嫌いな所も似てますが、唯一音楽だけが私がロックなのに対して中野さんはクラシックのバッハとなってます。創作も入っており実に楽しい、フィクショナルな自己啓発エッセイでした。









阿部義彦@xtc1961ymo2026年8月28日買った今回は給料日に買うのを我慢して、くまざわ書店のポイント3倍デーを待って、纏めて5冊ゲット!うわー、久々に1万円超えましたあ。 @くまざわ書店、ポイント3倍デーまとめ買い。






民雄@reads_tamtam2026年8月26日読み終わった積読肯定本と見て購入。楽しかった。 ・静かに笑いを取るノリでコソッと面白い本 ・表紙のドデカ帯文字がかっこいい ・著者は毎日金魚の散歩で忙しい ・「逆上がりができなくても」の章に共感 ・マクラウドに興味が湧く ・あまりにガイコツ推しなのでジェローム「骸骨」買った ・理由あってチェコ語!



積読山脈@book_mountain2026年8月23日読んでる"辞書を引くのは電子書籍の方が圧倒的に便利だ。指で単語を押していると辞書が開いたりする。その癖で紙の本を読んでいるときについ調べたい言葉の上に指を置いてしまったりするくらい便利である。" 頁54 とても好い洒落。



橙子@chengzi2026年8月21日読み終わったエッセイ集を出そうで、媒体に発表したエッセイの分量が少なかったからで書き足すとか、金魚のパラパラマンガは編集者のアイデアだとか、エピソードの一つ一つが訳わからなくて素晴らしい。
積読山脈@book_mountain2026年8月16日読んでる片付けと自己啓発まで。 エッセイだからか、著者の本にまつわるあれこれが機知に富む隠喩や他作品からの引用改変で面白く表現されている。それでいて著書の立場は割とはっきり示してくれているので読みやすくはある。ただし、私が比喩に弱いからか、比喩の細かい表現が何を言わんとしているのかを全て拾おうとすると苦労する。読んでいて楽しいとも思うので、何度か読み返したいところ。


積読山脈@book_mountain2026年8月16日読んでる"蔵書は意識の拡張である。精神の成長である。蔵書は多ければ多いほどよい。蔵書の成長が止まったとき、人の成長も止まると云っても過言ではあるまい。だから、多いほどいいといっても、それは蔵書量の競争ではないのだ。昨日の自分よりも大きくなることに意味があるのであって、他者と競う意味はない。" 頁51




shingo@shingo2026年8月12日読んでる@ 自宅「新しい本で償わせることには成功したが、同時に友人を一人失った。本を失うのに比べれば些細なことである。」 なかなか尖っている。笑 冒頭、本の扱いについて書かれている文章があるが、それがまったく共感できる。 本を読むときに90度以上開かないで読む、とか。笑 本好きな人ほど、他の人に触られたくないというその感覚は大いにうなづける。

uroburo@uroburo962026年7月19日買った「蔵書は意識の拡張である。精神の成長である。蔵書は多ければ多いほどよい。蔵書の成長が止まったとき、人の成長も止まると云っても過言ではあるまい。」p.51 「図書館の本に積ん読などという言葉を使うだろうか。そこに必要な本がいつもあることが重要なのだ。」p.159



















































































