はくしむるち
117件の記録
せた@setaseta192026年4月6日読み終わった図書館で借りたきみ?お前?誰のこと??と最初こそ混乱するけど、サブカルな固有名詞がたくさん出てきて、なんかポップだなあとするする読んでしまえる。が、ページを捲るたびにパワーが持っていかれて打ちのめされ続ける。 連綿と続く暴力、そうさせる構造。 とはいえ本から離れて現実世界を見てもめくるめく暴力がはこびっていて、自分ははずっと麻痺状態で漂ってるだけなのかなと思う。これが普通であってよいはずがないのに。沖縄も、戦争も、今日も誰かの頭の上に飛んでくる砲弾や、それを飛ばす人、全くなくなる気のない差別、おぞましい性被害…たくさんの暴力はすべてが私の日々の生活の延長線上にあるのに。 壁に描かれては消され、また描かれるグラフィティと、江麻乃さんの「孝行の巻」の解釈、それを現代にやる意図に、文化や芸術って強いものであるし強くあってくれ、と全然言語化できてないけど思った。 ウルトラマンの知識ゼロだったけど、検索しながら読んだらそちらの知識もちらほらついてきて俄然ウルトラマンへの興味が出てきてしまった。
yayano@yaya72026年3月25日読み終わった図書館本タイトル「はくしむるち」がまったく覚えられないまま読み始めた。 90才前後のおじーを媒介にした物語だ。むるちとは、この小説内で「大蛇」として使用される。嵐のように圧倒的で、暴力装置そのものだ。紙漉きをしたばかりの白紙のようなまっさらな若者たちが、そのむるちに、いまも巻き込まれ続けている。 若かりしおじーが戦地としての沖縄で過ごしたころの暴力。現在に生きる主人公の大叔父として、いまの沖縄にこびりついた暴力を観測する視線。そして土地そのものに、暴力の記憶が染みついている。 おじーがまだ生きているうちの話であるという設定が、これを書かせたのだと思う。いまでなければ嘘になってしまう、虚構になってしまう。いま現在、起こり続けていることなのに。その怒りをたしかに受け取った。

しゅなうざー@fumi232026年3月24日気になる読み終わった朝井リョウのおすすめ 中盤まではなかなか読みづらく、難しい言葉というか漢字が多くてが挫折しそうだった。出てくる例えがほとんど私が通ってきてないカルチャー(ウルトラマンとか…)だったのもなかなか読み進められなかった原因。 語り手が「きみ」であることの理由をずっと考えていて、カタルシスを待っていたのでなんとか読み終えたけど、なんだかあっけなかった(期待しすぎたかなあ) 暴力の描写が多くて好みの作品ではなかったけど、印象的なところもいくつかあった。 叔父さんが投降する場面と瑞人が闇堕ちしていく過程が引き込まれた。 「赤インコ」が店の名前だったり仲間の名前だったりすることが途中までどう言うことかわからなかったけど投降場面で急に納得がいった。あと、「オキナワ・ランゲイジを、彼が言ったら人はいっぱい土からでてきたので手伝ってもらったんだ」という米兵のセリフで、やはり母語は相手の心を開かせる1番のカギだと思った。 猫をめぐってきみと円鹿が喧嘩して波瑠ちゃんが調停した場面の「甲が乙をガキと呼べば、すぐさま乙が甲に泥棒(ぬすらー)と返す」が面白かった。甲乙喧嘩バトル
yt@yt2026年3月16日読み終わった「人間はいわば怪物もどきであり、逆に怪物もまた人間もどきなのだと」(p62) 全集がある時代の沖縄の子どもたち。 グラフィティや組踊、ゴーパチが何を救ってくれるのか。 「ぼくらが戦った、さいごの陣地に、修仁、お前もまた戦後に戻ってきたのだった」(p194) 戦争を知る世代もいなくなってしまう。 内と外の問題は白紙のままで、これからどうなってしまうのか不安しかない。 それでこのエピローグとは、完全に置いてかれました。 前作もすごかったけど、これで2作目とは・・・とんでもねー。 サブカル、特にウルトラマン知らないと、別の意味でも置いてかれます。









かげ@Kage_03132026年3月14日読み終わったどうやったらこんな物語を描けるんだ、と思うような一冊。 線を描くという行為が歴史を超えて繋がる場面や人称の秘密が明かされる場面は鳥肌が立った。 うちなーぐちや戦争の描写にはかなり体力を使い、時間もかかってしまったけれどそれでも読んで良かったと思えるラストだった。

かわむら@hiro03312026年3月8日読み終わった『沖縄』を歴史という縦の線と登場人物という横の線で重層的に表現した傑作 めまぐるしく変わる語りに最初は戸惑うが、読み進めるにつれて重なり合っていく 以前沖縄に行った際に話した現地のおじいちゃんが言っていた「それまで右車線で走っていた車が、本土返還の日から左車線走行になった」という話を思い出しながら、周辺化された土地に押し付けられてきた巨大な暴力を考える
ゆきしま@urbanguitar20012026年3月4日読んでる戦中の暴力、戦後の暴力、現在の暴力。それぞれ構図は違いながら、沖縄の土地で地続きにつながる暴力が描かれている。暴力はいつでも理不尽だな。


ゆきしま@urbanguitar20012026年3月3日読んでる最近読んだ『海を上げる』や『遺骨と祈り』も思い出しながら読む。このように物語は重層的に重なっていくのだと思う。 「鉄血」の章 軍隊とはこういうものだと、何度も読み返したい。積読の『大日本いじめ帝国』もまた想像力を広げてくれる本になると思う。


ゆきしま@urbanguitar20012026年3月1日読んでる運動場に整列する傍ら、ながらくの訓練で傷んだスフ製の制服のズボンから、ちょろりと拠れた糸を、修仁は伸ばした手のさきの指でもてあそびつつ、教官の行方を目で追っていた。(p.49) ——- 全般に渡って、描写の際の音のリズムがよい。





nanari@bluebook_mark2026年2月26日読み終わった戦争や男性性といった圧倒的な暴力によって蹂躙されてきた/されている沖縄に堆積した声が語る少年少女たちの青春が痛みを伴って胸に重く響きました。と同時に、この物語は沖縄という限定的な土地だけで完結するものではなく、あらゆる場所に現在進行形で生きている未完と完成の狭間の子供たち=はくしむるち(白紙擬き)の傷と抵抗の物語でもあると私は思うのです。《対等じゃないのに、勝手に守るとか、守れないとかいって都合よく扱うのは、サギの言葉でしょ!?》。解放してくれた者が隠していた打算や傲慢さをあらわし新たな暴力として留まり支配しようとする苦しみの連鎖に、真のヒーローなどいないのだと絶望の中で絶望しながら、それでも待ち続ける、あるいは奮い立たせ自ら立ち上がるしかない瞬間の孤独と寂寥に対して、そこに存在するものが無いという安穏を享受しているから、ではなく、同じ地面の上で生きている人間だからという順接で以って人は連帯するべきなのだと思います。作中でも言及されている『帰ってきたウルトラマン』の第三十三話「怪獣使いと少年」にこんなシーンがあります(以下ピクシブ百科事典より引用)。 雨の降りしきる中、良は商店街にパンを買いにやってきたが、パン屋の店主の女性は「後でいろいろ言われるの嫌なんだよ。悪いけどよそへ行っておくれ」とパンを売らなかった。とぼとぼと帰る良。 「あの子宇宙人なんだって」 「やあね気味悪い」 「悪さしなきゃいいけど……」 するとパン屋の娘が後を追い、彼にパンを渡したのだった。 「同情なんかしてもらいたくないな」 「同情なんかじゃないわ。売ってあげるだけよ。だってうちパン屋だもん」 良は初めて笑顔を見せた。 現実世界で誰かに接する時、自分は常に彼女のようにいられるだろうか?そんなことを読み終えたいま、込上げるものを抑えながら考えている。

かゆ@kyn_kn2026年2月21日読み終わった豊永浩平さんの小説はシームレスに語り手が変わるから人によっては混乱するやろな。置いていかれそうになりながらなんとか追いついていく感じ。でも、そんなことどうでも良くなるくらいテンポ感や言葉の選び方が唯一無二で夢中になる。沖縄方言ネイティブに朗読してもらいたい。前作もそうだけれど、最後まで読んでから、また最初に戻ると腑に落ちる。
いちこ@ichinics2026年2月15日2026年読了本沖縄のかつてと、今と、「まだああいうことは起こっているのだ」という物語。 二人称で書かれている…という話をきいて興味をもったのと、ちょうど沖縄に行くタイミングだったので、旅先で読もうと手に取ったのだけど、ものすごい作品だった。 毎年沖縄に行くようになって、路線バスにたくさん乗ってるおかげで、少し土地勘がついた状態で読めたのもよかった。 途中で、この話、聞いたことあるような…って思って検索した時には本当にゾッとした。 あとカルチャーの話としてもめちゃくちゃ面白い。たくさん読まれて欲しい。




ゆきしま@urbanguitar20012026年2月14日買った@ 増田書店通院の帰りに書店に立ち寄り購入。休日午前の増田書店の空気は風がサーっと通っている感じがして気持ちがいい。新刊棚、文庫の平台、雑誌棚、新書棚を見て帰る。武田砂鉄のラジオマガジンの栞もいただく。2つ目。うれしい。 著者の写真をあしらった川和潤さんの装丁がいい。カバーをはずした表紙の海がサーっとしてるのもいい。沖縄のどこの海だろうか。






ゆきしま@urbanguitar20012026年2月13日気になる倉本さおりさんが荻上チキのSessionで紹介。今度、買ってこようと思っている。 倉本さんのお話はそれぞれの本への愛情が感じられてとても幸せな気分になります。

あやぺぽ@ayap2026年2月12日読み終わった私の推しであり、同年代の希望の星・朝井リョウがおすすめしていたということで読み出したこの本。 終盤、“私たちの今“をとりまく、「たくさんの声たち」に目頭があつくなった。 どんなに怖くて、痛くて、悔しくて、悲しくて、無念だっただろう。 絶対に忘れてはならないし、私ももっとちゃんと勉強しなくてはならない。 しかしぼくらは、わたしらは、生贄ではない、この体を何者かに差し出されるために、かつて、この島で生まれてきたんじゃないー (本文より抜粋) 今、この今だからこそ、読めて本当に良かった1冊。 🕊☮️

くらな@3bus_08302026年2月4日読み終わった沈みかけの夕暮れが、赤赤と雲の合間に見えて、そこから日射しがそそいでぼくらを橙色に照らす、水しぶきと歓声、濡れる服、足の指のあいだに絡みついてくるヤドカリと小石、夕日が水平線のうえにかさなって、カッと強さを増し、一瞬なにもかも真っ白になる、そしてつぎに目をひらくと、瞼のなかに、おぼろげな輪郭の線だけになった僕らの姿が、徐々に、つぎつぎと浮かびあがってくる。
ひの@hino_maya412026年1月13日読みたいこれも絶対買うんだ 令和ロマンの娯楽がたりで朝井リョウさんが「この本は二人称(あなたは、君は、の口調)で語られるんだけど、その意味がある時点で分かる際のカタルシスが凄い」ってお話ししてたやつ……










































































