プラハの古本屋
155件の記録
ひなたの本好き@054-10ps2025年10月31日読み終わった@ 橘通り良い本だった。 決して派手な刺激があるわけではないが、静かにじんわり沁みてくるような。 職場で昼休みにコツコツ読んでいたが、毎日30分間のプチ東欧旅行に出掛けている気持ちになれた。 共産主義時代の書店と客の関係性が面白い。 現代日本にいる自分はお店から本を選んで買うものだと捉えているが、共産主義時代の東欧諸国ではお店に選ばれることで本と出会って手に入れることができる。 造詣・情熱を認められて手に入れる本は、さぞ愛おしいものとなるだろう。 あとがきの最後の一文がすごく好きだ。 これからの本との出会いが楽しみになった。






タレ@miki_nike2025年10月22日読み終わった@ 古瀬戸珈琲店おもしろすぎる!期せずして『バベル』の次に読んだのも最高のつなぎ方だった。 千野先生の周りに集まる言語の強者たち。その会話や議論がおもしろくないわけない。「津波」に対応する単語をめぐって奔走したり、他言語の専門家を訪ねたり。そしてそこには必ず本とアルコールがある。 気さくで洒脱な筆致に、すごく楽しい毎日で豊かな人生だなぁと感じつつも、お子さんのバイリンガル教育のくだりでは、改めて知とバイタリティの化物ぶりに触れたような気がした。








よろこびイサンディ@yorocobi_isandy2025年10月13日読み終わった知的であるのに嫌味がない。 過度に謙遜するようでもなく、古本や東欧、言語学に対する興味へと読者を確実に誘引する。 300ページ近い本書を通貫するように、そんな印象を受ける素晴らしいエッセイだった。 記載される内容はかけ離れているが、出来栄えとしては星野道夫著『旅をする木』と比肩する、と、読み終えたばかりの熱も多少なりと手伝っているのかもしれないが、本当に、そう思う。 著者が鬼籍に入られているから、今後の新作には殆ど期待できない。 ただ、「ピジン語」と言うのだったか、地理的に異質な文化圏が交錯する辺りの言語の専門家の著作は読み応えがあるのかもしれない。 その辺りを掘り返してみたい気持ちはある。 以前より購入していた白水Uブックスから刊行されている著作も読んでみたいと思った。






よろこびイサンディ@yorocobi_isandy2025年10月8日読んでる秋だと言うのに、こうも暑いと読書に於けるスランプになるのだと思う。 況や一際暑い名古屋でのことである。 夏バテの深刻なのになったのかもしれぬ。 ひと月ばかり、このSNSの更新が絶えていた。 読書のスランプになるなんぞ、気合いが足りないのかもしれないし、まだ、決定的に読み込みが足りないのかもしれない。 本書は『存在の耐えられない軽さ』の訳者として知られた言語学者によるエッセイだ。 『存在の耐えられない軽さ』と、さも読み切ったように書いたが、20代半ばに東北の地で購入し、読みさしのまま、東京へ帰着。 その頃からフィクションを敬遠するようになり、まだ、読了を迎えていない。 「チェコ」と言って、僕の脳裏を去来するのは、NHKの番組「地球タクシー」でプラハが取り上げられていた際の映像だ。 これがチェコ共和国への僕にとっての最も具体的なイメージである。 印刷物を介在した想像ばかりが先行している感は否めない。 実際に訪れてみたい国であるし、それが実現したなら、例えば、ラジオDJに対して声だけで創造したイメージと、時を経て映像を眼前にした際の違和感のようなものを感ずる気がしている。 本書は至極、読み易い。 言語学の大家が書いたとあって、知的な要素も感じられ、単に読み易いだけではない。 この暑過ぎる秋に半世紀前のプラハの風を擬似的にでも感じることは悪いことではないと思う。 今月中の読了を目指したい。



阿部義彦@xtc1961ymo2025年10月8日読み終わった最近よく買う文庫のランクでちくま、河出に次いで第三位にランクインしてきた中公文庫新刊。著者はもう既に亡くなった言語学者でチェコの女性と国際結婚をされた方です。専門は主にチェコ語及び東欧の言語。Kチャペックの話題は至る所に出てきます。私も古本は大好きで、新刊本屋と共に漁り続けています。懇意な古本屋も出来ました。戦後一回目の交換留学生としてプラハでの生活から、古書めぐりの店主との交流、稀覯本を手に入れる喜びが手に取る様に解ります。


あるる@aru_booklog2025年9月27日読み終わったチェコに行ってみたいと思い続けながら、私はチェコや周辺地域の国のことを何も知らないと気付かされた。とても面白いエッセイばかりで、千野先生の専門とされる言語学や社会主義圏での古本屋について昔話を聞いているような感じがする。チェコのユダヤ人についてはもっと調べたいし、カレル・チャペックの作品も読んでみたい。旅行するまでにもっと知りたいことがたくさんある。








ひなたの本好き@054-10ps2025年9月25日読んでる@ 橘通りp.40まで。 『島』の言語学的説明はなかなか腑に落ちきらず理解が難しかったが、オチにはなるほどと唸らされた。 言葉や言語について、分解して再構築してくれているような印象。語には一定のゆるみが必要とか、ことばで全てを言い表せると思うのは間違いとか、好きな考え方だ。



- mamo@reads_mamo2025年9月25日読み終わった@ 電車プラハやウィーン、キエフの在りし日の情景にどっぷり浸り。 共産主義の香り残るプラハの古書店事情がわかり、ただのエッセイでは無かった。ある種の文化誌的な。 そして何より本を愛する著者の生き方めいたものに出会えて良かった!










1neko.@ichineko112025年9月12日読み終わった装幀・装画は「村井宗ニ」さん (岩波書店の「はじめて出会うコンピュータ科学」シリーズの装画もこの方と知る。好みです) 冒頭の「沈黙の通訳」にひきづられながら読む。 通訳の方がいない状態で、意思疎通を試みる方が盛り上がる。たしかにね、そんな時ってある。







ひつじ@hitsuji_zzz2025年9月9日読み終わった著者のことをな〜んにも知らないまま、表紙をタイトルを見た瞬間「これは絶対に面白い本!!」と直感で手に取った。読んだ。めちゃくちゃ面白いエッセイだった………。 思ってたんと違うだけど、超良い意味での思ってたんと違う(興奮)だった…。 ひとつエピソードを挙げると、バイリンガルを育てるのってすごく大変なんだよって話、ちょうど最近「ありす、宇宙までも」を読んでセミリンガルのことを知ったばかりなので、タイムリーな話題だった!




- mamo@reads_mamo2025年9月4日読んでる@ 電車山影の町からとあわせて、ちびちび読んでる。 一気に読むのは、とてもじゃないけど勿体無い。 1章でプラハの街を堪能して、2章へ。 今、プラハの古本屋を練り歩いている。









とんとろ@tomtom_tomtoro2025年9月3日読み始めた千野先生の本、阿部先生の解説とあっては読まないわけにいかない、と購入。 初っ端から読み飛ばせない深みにはまる。極上の手触り。秋の夜長にのんびり楽しみたい一冊。


- mamo@reads_mamo2025年8月21日買った@ 三省堂書店 池袋本店中公文庫新刊で発見。1987年に出版された名エッセイらしく、書き出しの二行で既に好みの香りが…著者の方は、ミラン・クンデラの存在の耐えられない軽さを訳した方ではないか!!ゆっくり味わいながら読みたい。













































































































































