名前のないカフェ (新潮クレスト・ブックス)

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もぐもぐ羊@sleep_sheep2026年8月25日読み始めた最近読んだ中では穏やかな小説(まだ序盤だけど) 主人公のローベルト・ジーモンは戦争中に両親を亡くし(父は戦死、母は病)孤児院で育った少年時代に終戦を迎えた。 舞台はウィーン。 『白パンと独裁者』の主人公ナニングと同世代かなと思うとなんとなく想像がつきやすい。 ナニングはドイツ人で親は存命で(ナチ高官だった父は収監されてるけど) 物語は日雇い仕事などで暮らしてきたローベルトが店主のいなくなったカフェを居抜きで開業するところからはじまる。









ten@ten_karatsu2026年8月24日人は年を取る。惨めなもんよね。昔綺麗だった人ほど、年を取るのは辛いものよ。落差が激しいから。でも美貌の代わりに性格で勝負してきたとか、料理ができるとか、そういう人にとってはまた別。もしかしたら、一度も綺麗だったことがない人間のほうが、死ぬのも楽かもしれないわねえ。 p38


Yamada Keisuke@afro1082026年8月21日読み終わったすっかり新潮クレストでお馴染みの作家となったローベルト・ゼータラーの最新作ということで読んだ。過去作と同様、市井の人々を見つめた素朴な作品で「いい本を読んだな」というしみじみとした余韻が残った。 主人公は天涯孤独な男性で、日雇い労働からカフェ経営へジョブチェンジ。物語は、カフェ店主となった主人公を中心に、周辺の人物たちを三人称で描いていく。これまでの作品でも、なんでもない人生にフォーカスし、その情緒を細やかに描き出していくというスタイルが印象的だったが、本著でもその持ち味は健在だ。1960年代のオーストリアで営まれる人々の生活がみずみずしく伝わってきて、場所と時間の両方を超えて、その世界にトリップさせられる。 松浦弥太郎が背表紙にコメントを寄せていることから「丁寧な暮らし」的な作品を想起する人もいるかもしれない。確かにそういった側面はありつつも、人生に影を差すような出来事が何度か差し込まれる。しかも、その内容が「カフェにおける群像劇」という主題からするとハードな内容で驚いた。戦後まもないという時代設定が影響しているのだろうが、こうしたところに日本の作家と異なり、海外文学を読む醍醐味があると言えるだろう。 前作『野原』に近いアプローチで、カフェを訪れるさまざまな人物を描きながら、そのカフェがある市場全体へと視野を広げていく筆致が見事。プロレスラー、飲んだくれ、カフェのバイト、向かいの肉屋さんなど、本当にいろんな人がいて、それぞれの人生を生きている。当たり前の事実なのだが、それを物語として立体的に見せてくれるからこそ読んでて楽しい。 ギミックとして興味深かったのは、音楽のアルバムにおけるインタールードよろしく合間に挟まれるマダム同士の井戸端会議だ。、未改行ベタうち、鉤括弧もなく、2人の会話がつらつらと書かれているのだが、これが物語に対していいスパイスとなっている。ともすれば平坦になりがちな「カフェでの日常」の描写に対して、文体のユニークさで起伏をつけている。 さらにそんな何気ない日常から著者は人生の本質と思えることを抽出し、鋭くクリティカルな言葉として小説にねじ込んでいる。特に人生を俯瞰したような格言めいた言葉の数々にくらった。ビジネス書の格言等は忌避しているが、こうして小説の中で生きている登場人物、つまり親近感を抱ける存在の口から語られるからこそ響くものがある。主人公がアラフォーであり、自分のビジネスにストラグルしている姿に自分を重ねたことも大きいのだが。部分的に読んでも刺さらないかもしれないが、いくつか引用しておく。 父がいつも言ってたのを憶えてる。振り返るな、人生はお前の前にあるんだって。でもいまとなっては未来より過去のほうがずっと長いじゃない。もうなんにもないのに、前を見てどうするのよ? ときどき遅くまでベッドから出ずにほかの部屋からの物音を聞いていると、気づかないうちに人生は自分の脇を通り過ぎてしまったのではないかという疑念に囚われた。自分に残されたものはこの世にもうなにひとつないのでは、と。


汐見@siomi2509272026年8月14日読み終わった少し前に読んだ本。 『ある一生』がすごく好きだったので同じ著者のこちらも楽しみにしつつ。 人生について静かに考えたくなるような本。 近所に行きつけにしたくなるカフェがあるのは街に明かりが灯るようなものだなあと思った。家ではなくレストランほどでもない、顔見知りの集う一息つける場所。 カフェの店主を中心に、店を訪れる人々の群像劇でもある。



あきやま あき@aki_mountain2026年8月8日買った独立系の本屋さんで購入。 この夏はアイヒンガーの本を読もうと思っており、アイヒンガーがウィーンのカフェでよく仕事してたと出てきたので。 じゃあウィーンのカフェ舞台なら読むか、と。また元からウィーンのカフェ文化って有名だけど あとゼーターラーの『キオスク』読んでるので
ゆうみ@Yuumi_Umi2026年8月6日読み終わった借りてきた本棚に置いておきたいイラストと、ウィーンのカフェのお話という点に惹かれて借りてきた。 新しくなっていく戦後のウィーンの華やかなカフェ文化とは程遠い、社会に取り残される人たちが、心のよすがに立ち寄る「名前のないカフェ」。 おしゃれでも特段美味しい料理があるわけでもない。 見逃されそうな悲しみ、やるせなさの中に生きる人たちが静かに描かれていると思った。 ハッとさせられる文章がたくさんあって、借りてきた本だけど、自分で買って本棚に置いておきたいと思った。 彼のその他の作品も読んでみたくなった。

だっしー@chik_4482026年7月13日読み終わった1966年のウィーン。戦争孤児の主人公は31歳でカフェを開く。そこに集う結構クセの強い人々を著者は落ち着いた筆致で描くとともに、徐々に戦後から移り始める町を時に静かに、時に劇的に描写していく。

りら@lilas_lilacs2026年6月2日読み終わった感想読書日記カフェに集う孤独や息苦しさを抱えた人たち。幸せに満ちた人生を送る人はここにはいない。それでも人生は続いていく。カフェで休憩しまた歩き出し一日一日を積み重ねる。なんでもない人々のなんでもない日々が心をつかんで離さなかった




ころっそ@03mitz2026年6月1日読んでる読書メモ読書日記@ ウィーンジーモンが新たに開いたカフェ どこにでもあるような、でも心が落ち着く場所 登場人物みんなどこか憂いを帯びていて、それでもしっかりと生きている これからジーモンのカフェがどんな時間を紡ぐのか楽しみ

本の花@ailove1582026年5月25日読み終わった戦争の名残ある街の、ある店の10年。 人々が行き交い、日常を生きていく。切なく喜びも悲しみもある人生。しみじみとほんのり温まる読後感に包まれている。

manaetta@adesso80fame2026年5月18日読んだ主人公の人生が主軸にあるけれど、群像劇なので飽きない。市場のむっとした匂いや、カフェのコーヒーの香りが自然に再現される。ポンチを飲んでみたい。 過去の作品「ある一生」よりも好きだった。
まろ@maro2026年5月9日読み終わった図書館本戦後のウィーンにあるカフェを舞台に、そこに生きる人々の人生を切り取った群像劇。 大きなことが起きるわけでも、明確な救いがあるわけでもないが、それでも日々は続いていく。 戦後様々なものが目まぐるしく変わっていく中で、それを眩しく感じ、戸惑いを覚えながらも、それでも確かに彼らはそこで生きていたんだということを淡々と描いている。 冬の早朝、曇ったガラス越しに見た太陽のような、明るいけどぼんやりしているような雰囲気で、この本は冬に読めばよかったなーと思う。 随所に差し込まれる、常連のご婦人2人の会話が好き。


月と星@moon_star2026年4月5日読み終わった物語の3分の2ほど読み終えたとき。 これとよく似たタイプの本を読んだなぁと思い出したのが『ある一生』 調べたら なんと、なんとこの著者ではないか! 物語のストーリーは違えど、受け取る側に同じものを感じさせる。 これはすごいことだろう、と思わずにはいられなかった。 カフェの方では、短いこの期間を切り取って描いている。 ずっと根底にあるもの。生きて生活していくということ。 『キオスク』もいつか読みたいな







lily@lily_bookandcoffee2026年4月4日読み終わったかなりすきだった。 いろんな人が人生のあるタイミングで、カフェに訪れる。 その人たちのそれまでやその後はわからないけれど、確かにその一瞬、このカフェで誰かと笑い合ったり、悲しんだりしていた。 そんな積み重ねでつくられた物語であり、読んでいて心が穏やかに暖まる物語だった。


カーペディエム@chii1262026年4月1日読み終わったカフェに訪れる様々な境遇の人たちの物語。人には当たり前だけどそれぞれの人生が広がっていて価値観がある。 そんな中でカフェの存在は時に自分の助けになったり明るい気分にさせてくれたりもして、その逆もまた然り。 話をする必要がある人は話をすることができるし、黙っていたい気分のときには黙っていることもできる。それをお互いが(お店の人側もお客さんも)受容できたら、すんばらしい相性と空間ってことなんだろうなぁ。


- mamo@reads_mamo2026年4月1日読み終わった@ 電車『ある一生』は聞いたことがあるけど、著者のことは全然知らなかった。何気なく手に取ったこの本。カフェの定点観測みたいな感じだけど、そこには人生も四季も痛みも悲しみも何もかもが詰まってた。素朴な筆致で書かれるからこそしみいる感じがする。良き本でした。





taisuke@taimiyauchi2026年3月29日読み終わったウイーンの貧しいエリアに10年間存在したカフェ。それを始めた男、ジーモンと、カフェに集まる人びとの物語。どこかダメなところがある人びとが、ゆるくつながりながら、物語は進む。ゼーターラーらしい、切なさと、静かな喜びの本。 (何かに似ているなと思っていたが、そう、ドラマ「深夜食堂」に似ているのだった)

なず@nzn_20002026年3月26日読み終わった孤独な男が始めた1軒のカフェに集う人々。その一人ひとりには固有の人生がある。 変わらぬ時間を送る人や大きな危機に直面する人、静かに移り変わる人も。 カフェを交差点の中心のようにして、そうした様々な人生を描いてるのが好きでした。
Anna福@reads--2503092026年3月17日読み終わった作者がウィーン生まれということもあり、舞台となるウィーンのカフェの空気が印象に残る。 日本のカフェとも、文豪や文化人が集ったパリのカフェとも違い、ここに集うのはプロレスラーやロシア生まれの画家ミーシャ、建設作業員、向かいの精肉店店主など、市井の人々だ。 外国人労働者雇用により高級繊維工場を解雇されたミラもこのカフェで働き始める。 人々が来て、酒を飲みまた去っていく。 大きな事件は起きないがその断片の積み重ねから1960年代の街の気配や人の孤独や暮らしが浮かび上がる。 読み終える頃には、まるで自分もこのカフェに通っていたような、不思議な余韻が残る。








K@readskei2026年3月10日読み終わった「世の中の回転速度が速くなると、人生に十分な重みのない人は軌道からはずれていく」 近年、「食を媒介にした癒し系」とでも呼ぶべき小説群が流行しているが、その係累を期待する向きには、鼻が折れたり指が飛んだり橋が落ちたり子が流れたり、痛みが強いので覚悟を。人の交差点を観察した小説。









白玉庵@shfttg2026年2月26日気になるTitle辻山さんの書籍紹介文はいつも的確で、読んだことのあるものだとタイトルが見えなくても「あ、あれだ」と分かる。140字でエッセンスを抜き出すすごい能力だ。 クレストブックスだし、絶対よさそう。





























































































































































