地方女子たちの選択

105件の記録
- つたゐ@tutai_k2025年8月15日読み終わった「富山県」の女性の聞き書きを集めた本…というまとめでいいのかな、と思う。序文には「富山は、日本中のどこの地域とも通じる、典型的な地方都市だ。」と書かれているけれど、地方都市や「地方」は日本のすべての地方都市や地方を代表しないし、通底する問題の全ては包括していないし、「富山県」の特徴の話を筆者や聞き取りの人たちも話しているので、やはりあまり「普遍的」な書物としては機能しないのではないかと思った。 おもに「職業」を持つ(獲得できた)女性の聞き取りであり、「外に出てみる」ことを推奨するような内容が多くて、偏りも感じる。編集や制作の方向性としてなるべく多くの当事者の事例を集めようとしているのはわかるけど、偏りがあるように感じられたし、「インタビュー記事」が言葉を切り貼りされるような形であったのも残念だなあと思った。 「外」から地方を眺めるものはもうじゅうぶんあるけど、どうしても内側から(内側に止まっている)の発言は偏重していると軽視されているように感じられたし、内側から語るものが必要だなと思った。
- ぶんちゃろふ@book_mylittlepig2025年8月9日買った読み終わった富山県をベースに地方女子の息苦しさ書いてた。地元はどうだっただろうか、ここまで酷くはないにせよ、県外にでてから地元の違和感に気づく場面は多々あったように思う。
- m@kyri2025年7月25日読み終わったすごくよかった! 富山に縁のある女性たちから聞き取ったライフヒストリーがどれもすごくよかった。世代によって女性たちの境遇は全然違うし、富山にずっと留まりたいという人もいれば、たまたま流れで富山に来た人もいたり、そうかと思えば富山が嫌で出ていって、きっともう帰らないだろうと語る人、それぞれにそれぞれの人生があった。この語りたちは、きっと歴史の表舞台にはのぼってこない。だからこそ、こうして掬い上げて、本という形にして世に出してくれたこと、すごくよかったなと思う。例えばマリコ氏みたいな作家の人が富山について書いて、それが本になるというのも貴いことだけど、そればかりがまるで富山代表みたいな感じになっていくのはちょっと違うかなと思っていて、こうして、代表にならないであろう人たちの声がここまで集まったことに敬意を表したい。 自分のことも語りたくなってくるけど書きすぎになるのでこのへんで。 あと紙がいい。心をこめて作られた本って感じがした。全国の地方女子たちに届いてほしい、紙がいいので。
- m@kyri2025年7月23日読んでる@ カフェ今日はチャイ 紀伊國屋の四六判ブックカバー、しっかりしてるし手触りもいいし買って正解 序盤から身につまされすぎるけどマリコ氏にもわたしと同じ抑圧があるんだって思うとちょっと安心したりもする